GRJ日記

サイトの日記代わりです。やや古いマンガやや古いアニメやや古い特撮(略)大好き。

食卓の生き物たち

今夜は鮭のムニエル。あるいは鯖の味噌煮。

食べながら思う。この鮭はどこで生まれ、どこで育ち、そしてどこで捕られたのだろうかと。

豚や鶏だと完全にどこかの鶏舎や豚小屋でしょうが、魚はこの世の遠い遠いどこかということもある。私とこの魚、全く接点もなく遠く隔たった人生と魚生を送ってきて、そして今この時同じ座標に存在している私とこの魚。なんだか気が遠くなります。

もしも。

魚を食べたら、いや、魚に限らず、命をもっているものを食べたら、その、生まれてから捕られたり収穫されるまでの半生が、脳裏にはっきりと甦って見える、なんて能力があったら、すごいですね。

毎食、いただきます。と言って何かを食べるたびに、脳の中で世界を旅するのだ。食材によってはロシアだのカナダだのブラジルだの、自分は一生行かないようなところからやって来ているだろう。

自分が見たこともない空や夜明けを見てきた彼らの記憶を通してそれらを眺めるのだ。食材への感謝、一期一会な気持ちは今より遥かに高まるであろう。捨てちゃう、なんてことは決して出来なくなるであろう。そして太るのであろう。

しかし、他の生き物を食べるというのは本来そのくらいの気持ちを持たなければならないのではないかと思われる。

打鍵してる。あと一日しかないというのに。もう十月も終わるわ。

毎年毎年言ってますが私は十一月、11月、という響きが大好きです。実際はいやよ。どんどん寒くなるばかりだし、日が暮れるのは早くなるし。泣きそう。

でも、いまはじゅういちがつだ、と言うとなんともロマンな気持ちが胸に湧きます。実際はいやなのよ。寒いし。すぐ暗くなるし。