GRJ日記

サイトの日記代わりです。やや古いマンガやや古いアニメやや古い特撮(略)大好き。

フリーホラーゲームの話

好きな実況者さんがやっているのを観始めて「こりゃあ怖い」と思って観るのを止め、自分でダウンロードしてやり始めました。
「仮にAくんとしよう」というタイトル。
システムとしては学校であった怖い話みたいなタイプです。主人公を別として4人の人間がそれぞれ怖い話をしていく。ひとり2つの怖い話があり、どちらかを選んで話してもらう。だから単純計算で8つの怪談を読めるわけです。
エンディングは3つあるみたいで、ひとつは普通に読んでいれば辿り着くノーマルエンド。他の2つは多分、8つの怪談の組み合わせによって辿り着くのだと思う。ひとつは、タイトルの「仮にAくんとしよう」っていうフレーズが出てくる話だけ選べば多分別エンドじゃないかなと思います。Aくんエンド。ありそう。
本当に学怖みたいな感じだね。何番目に話すかによって別の話となり、その組み合わせによってエンディングが変わると。
で…
どの怪談もよく出来ていた。破綻がなくきれいに伏線回収されていて、そして何本か「過去に読んだことがない」怪談だった。
こういうゲームをわざわざやる人っていうのは絶対にホラー好きです。今まで沢山ホラーを読んだり観たりしてきている。私もそうです。
でも、これは読んだことがない、と言い切れるような話ばかりだった。絶対的に怖いし、加味されている後味のせいで切なく、そしてまた怖い。コメントしてる人たち同様、私もRの話したA先輩の話が良かった。悲しくてじーんとして、だからこそ圧倒的に怖い。書いた人の力量のすごさに感じ入りました。
そして別エンド探しに行ってみましたが、まさにその通りであった。なるほどね。ちなみに、エンド2つ稼いでしまった。個人的にはAくんエンドでない方でもエンドひとつ欲しかったところですが、贅沢言ってはいかんな。
粒ぞろいの怪談が8つも読めるだけでも満足できます。ホラー好きなあなたぜひやってみて。

 

そういえば、「たぶんおそらくきっと」さんのところでやった「ここから出てはいけません」てゲームがかなり怖かった。設定としてはよくある、主人公が部屋で一晩過ごさなければならなくなる。朝まで絶対に出てはいけない。てやつ。何が起こるか誰もが大体予想しますが、そして案の定その通りになりますが、わかっていても怖かったし、予想外の方向からやってくる恐怖もあった。ぜひやってみて。

 

ホラーゲーム内で、「というわけで俺の話は終わりだ。次は誰が話すんだ?」あー怖かった、で終わればいいですが、時々語り部の人が、今喋った怪談が自分の経験というパターンがありまして、「それ以来俺は、一週間に10人に飴玉ババアの話をしなければならなくなった」「俺はもうずっとAと出くわさないか考えている」「今度あの夢を見たら自分は死ぬことだろう。こっちの世界では心臓麻痺でもあっちの世界ではひき肉」などなど。
ああいう、現実でも引きずり続ける恐怖というのは、キツイですね。現実浸食ホラー。自分がそういう目に遭ったら、どうしようという恐怖なんだと思います。でも、そういう、「自分が登場人物になってしまったら」という想像を一切しない人には、ホラーって面白くないんではないかと思うんですが。どうだろう。