本日の黙祷時刻には車を運転しておりまして、黙祷すると危ないので目を開いて前方を見て手はハンドルを握った状態で、あの日お亡くなりになった沢山の方々の冥福を祈らせていただきました。
あの日も翌日も寒かったなぁー電気来ないからファンヒーターはただの小さい丸みを帯びた机と化しました。ガスも来ないから風呂にも入れない。お湯さえ手に入らん。よく言い回しとして「ガタガタ震えながら」と言いますが、あの夜の冷たい布団の中で真実、ガタガタ震えるてのはこういうことなんだなと思い知りました。風邪なんか引いたら大変だぞ、医者なんかやってないぞと思って必死で風邪は引くまいと念じました。今までの人生で一番寒かった経験です。
地上は真っ黒で空は曇天、そして海の彼方が赤く光っていました。あの光景も決して忘れることは出来ません。
先日墓参りに行って、新しく増えたお墓を見たら、3人の名が刻まれ全員あの日の日付であった。思わず「ああ、」と声が出ました。沢山の人があの日付が命日となったのだな、と思う。そして11年経ってようやく、この3人の方のお墓が出来たということの理由について、いろいろと思いめぐらせました。
