GRJ日記

サイトの日記代わりです。やや古いマンガやや古いアニメやや古い特撮(略)大好き。

梶原くんち。とか

ごめんくださいとか。
数年前に実況されていた時に見た記憶があり、あれは何だったか…と思って探し回って今回見つけました。嬉しい。大概こういうのは見つけられないのであった。
どれもフリーホラーゲームです。
ホラーゲームは沢山あって、いろんなタイプの恐怖があります。青鬼も怖いし魔女の家も怖い。意味怖も怖い。プレイする怖い話もこわい。
前に私が一番怖いのは「変な顔」のグラフィックだという話をして、今もそれは変わらないんですが、このふたつのゲームもまた、別の方向で同じくらい怖かった。
このふたつのゲームに共通しているのは共同住宅の持つ怖さです。団地って怖いよね。それは皆うなずいてくれると思う。団地に住んでる人ごめんなさい。
誰だかの短編ですごく怖かった話があったんですが、あれは誰の作品だったろうか。団地生活の中でうっぷんを溜めている主人公がふとサイコパスの背を押してしまい、最後は皆殺しみたいな話。あれこわかったなあ。
脱線しましたが、
団地の恐怖というのは、単に同じ階段、同じ廊下、同じドアが延々と続いていて、自分がどこに居るのかわからなくなるという恐怖、ともまた違う。研究棟、巨大病院、それぞれ怖いですが、団地の恐怖は独特です。やはり、ドアの向こうに、誰かの生活がある、あるいはあった、というのが怖いんだと思う。ツツイ先生の短編に、ある日突然「客」がやってきて、家族は喜んで歓待して、やがて客が帰って行く話があった。それをツツイ先生が漫画化したのを見たことがあるけど、最後が団地っぽい延々と続く廊下、それに面したドア、そのドアの中に誰が住んでいるのかおれたちは知らない、というナレーションで終わっていましたが、あれが団地の恐怖の象徴かも知れません。あと掲示板に貼ってある展示物の怖さ。
そして「ごめんください」が顕著ですが、最後までいっても真相が全部わからない怖さね。作品によっては「ひとりよがり」「思わせぶり」「雰囲気だけ」の腹立たしさと直結で、そういうホラー作品を沢山観ましてそのたびに腹を立てましたが、このゲームではその「はっきりわからない真相」がちゃんと、恐怖を煽る材料になっていました。
というわけで、久々に観たかったホラーゲームをさがしだせてとてもうれしかったです。おわり。