GRJ日記

サイトの日記代わりです。やや古いマンガやや古いアニメやや古い特撮(略)大好き。

謎の家

仕事でよく通るルートというものがあります。
一軒の家の横で、信号で止まることがある。というか大概そこの信号にはひっかかる。
その家はですね、一言でいうとボロボロなんです。屋根は瓦ですが穴だらけで、壁も庇も全部トタン素材で、穴も開いてるし、ひしゃげている。
窓はすりガラスで、割れてるところはダンボール&ガムテープで補強してある。
車からは、玄関側は見えず、直方体の二階建ての建物の窓しか見えません。窓の配置からするとアパートではないけど、普通の家にしてはデカすぎる。倉庫くらいの大きさはあるのです。でも、倉庫にしては、屋根が瓦とか、軒とか庇が付いているのはちょっとおかしい。
そして夜近くに通ると、室内の照明が付いている。すりガラスなので中は見えませんが。そして二階のひとつの窓に、植木鉢がぞろぞろ並べて置いてあるのが見える。窓にぴったりくっついているので、すりガラスだけど見える。その鉢植えは全部枯れている。ホラーですね。これがゲームや映画なら私は絶対にその家の中に入り、そこで恐ろしい体験をすることになるだろう。
でも、勿論そんなことはしない。ただ外からその窓を眺めて、一体どういう建物なんだろう、どんな人が中に居るんだろうと思うばかりです。
そして、先日通ったところ、窓際にぎっしり並んでいた枯れた植木鉢が全て無くなっていた。
一体なにがあったのだろう。少なくとも誰かが居て処分したのだろうが。
今日も明日もその信号で停まり、家を眺めて、いろんな可能性を考える。一度、見ている側と逆側の、玄関側を見てみたいと思うのですが、仕事で走っている途中でわざわざそんなことはしない。いつまでも謎のままだろう。
大昔、散歩中に、坂の上に建っている無人の豪邸を見かけて、いろんな想像をしたことがありましたが、あれも謎のままです。解答が得られないことはこの世にいくらでもあるという話でした。得られることの方が少ないね。