GRJ日記

サイトの日記代わりです。やや古いマンガやや古いアニメやや古い特撮(略)大好き。

終末もの

何らかの事情によって人類が滅んでいく様子、あるいは滅んだ後、を背景として描かれた作品があります
有名なのは「渚にて」という小説ないし洋物ドラマ。観たことはないです。第三次世界大戦に使われた核爆弾の放射能汚染のため、生き残った人類は南へ移動していくがいずれ死滅することは避けられない。だって地球は丸いんだもん。バカなこと言ってますが
あなたもいろんな終末ものをご存じだと思いますが
私はスティーヴンキングの書いた短編の「波が砕ける夜の海辺で」という話が思い出されます。「ザ・スタンド」という長編の外伝的作品らしいですがそちらは読んでません。
以下ネタバレで。
夜の浜辺で若者たちが踊ったり喋ったり笑ったり、しなだれかかってくるのを突っぱねて泣かせたりしている。いかにもな青春ものみたいな場面なのだがなんだか変な感じがする。そして、あるところまで読み進めると「世界的に流行しているインフルエンザで、人類は今や絶滅寸前なのだ」ということがわかる。そのさりげなくわかっていく感じ、初っ端に「デデデデーン!199エックス年、人類は絶滅した。何故なら」というんでない、一見平和でのんきで「遊んでんじゃねえぞこの」と言いたくなる雰囲気、でもなんか変、なあたり、絶望を背景とした穏やかさ、終焉がそこまで来ている上での明るさ、の感じが未だに思い出されます。
目下、このお話がシャレにならない状況下なので余計に思い出される。
それから、「地球最後の日」ていうSFを子供の頃に読みましたが、いやー怖かった。
以下ネタバレで。
地球にむかって二つの連星が近づいてくる。どうあがいても地球はデカい方の星にぶつかってしまうらしい。人類滅亡は必至。
中に、夜空の2/3を覆っている星、という描写があって、想像して震えあがったね。脱出したロケットに乗っている少年少女の目の前で、地球がその巨大な星に吸い寄せられて、あっけなく潰れてしまう様子にもホント絶望しました。地球がなくなるんじゃどこにも逃げ場がないって、子供心にもよくよくわかったし、ロケットに乗せてもらえるような優秀で性格がよくて協調性があって運動神経も良い、子供では、ないですから自分、と思ってました。それに、地球に残って死ぬのも嫌だが、ほんの一握りの人間と共にロケットで脱出するのも同じくらい絶望を感じる。前に「とべ!人類」という漫画の話をしたことがありますが、あれ読んだ時の絶望と一緒です。自分がそんな運命を背負ったら気が変になるよ。今現在、仕事がつらいとかなんだとか言いながらものんきに好き勝手やってるのは、自分が死ぬまで地球は安泰で、核戦争なんか起きないって思ってるからだよね。この勝手な思い込みの甘えを裏切らないでください。お願いします。
あとコロナもなんとか終息して、「2020年はとんでもなかったね」という思い出話ができますように。頼むー。