GRJ日記

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ツンデレ

あの「なによあんたなんて全然好きじゃないんだからね!ど、どうしてもっていうならナニナニしてあげないこともないけど」と言っている存在、概念に「ツンデレ」という名前を付けた人間は偉大だなと思う。こういうのは多分大昔から小説やマンガやなにやらに居たのだろう。騒ぐ度合いや騒ぎ方等を大きい括りにすれば高橋留美子の主人公の相手、ふぢたかずひろの主人公の相手なんかも全部入る。あと、弱虫ペダルのマナミ君のことが好きな委員長。あの子が典型的なサンプルかも知れない。フラフラどこぞへ行ってしまうマナミ君のためプリントを届けに来たり、レースなんか興味ないと言いながら弁当をつくってわざわざ見に来る。いつもいつも赤い顔に眼鏡をかけて「べ、別に私はどうだっていいんだけど」と叫んでいる。ザ・ツンデレ。マナミ君と坂道くんやえーとなんていったっけ、クライマーの先輩。スリーピングビューティー。あだ名まで思い出したのに本人の名前が出てこない。とにかくそれ。と、からませてウハウハしている女の人たちは、彼女のことをどう思っているのだろう。温かく見守って「それはそれ、これはこれ」と思っているのか、内心苦々しく思っているのかどうなのか。
あなたはツンデレがお好きですか。
私は苦手です。いや、お好きな方を責めるとかけなす気はありません。ツンデレの良さもわかる気はしています。意地を張ってむっつりしている赤面顔はまあ可愛いし、素直に満面の笑みで「お弁当つくって見にきたよ!応援してるよ、頑張ってね!」と叫ぶ、その平面的な真四角さにいたたまれなくなる気持ちもわからなくはない。
でも、相手に対して攻撃しマウントを取り相手を下に置く様子は、たとえ顔が可愛かろうが萎える。そうだな、エヴァンゲロリンのアスカだな。もうあの登場の回でHPが一桁な気分になりました。上に挙げた漫画家さんたちのカノジョたちも苦手です。新連載が始まってキャラクターが出てきて、喧嘩するほど仲がいいみたいなのを見せられるともうそれだけで続きを読む気が失せる。
まあ、男がやったらただの暴力ですからね。そこのところ。顔が可愛い女の子がやると、「なんだその言い方は。失礼だろう。何様だ」と正論で排除されない、そこに一種甘えてカマしてるところが嫌なんだ。本人はそういう気はないだろうけど、「可愛い女の子が」の主語で暴言やある程度の暴力すらも許されているわけじゃないですか?やっぱり嫌だな。たとえ、「実は相手のことが好きで、でも素直になれない。そこにもえてください」と言われても「あなたのキャラ立てには付き合えない。普通の人がいい」と言いたくなる。
ちなみにブスが同じことをしたらどうなんだろう。苦笑いされていなされるんだろうか。それはそれでつらい。
ネットで話題になった、ツンデレの女の子が最後にフラれるというオチのマンガは、ですから私はとても納得のいくものでした。「可愛い」「実は好き」は、全ての言動を許しその後お付き合いすら開始する理由にはならないと思うな。
とか言いながら素直になれないフランス人が「お前は素直になれないやつだな」なんて言われて「う、うるせーや」なんて赤くなって嬉しがるとかいうのは大好物なのでそんなもんです。