お客さんの家で動物の本を読んでいたら
ジャッカルと、ハイエナのところに「よく、ライオンなどの食べ残しをあさります」と書いてあった。
それはよく言われることですね。ジャッカルはともかく、ハイエナの方は「ハイエナのような」といった表現をされるほど、他人のおこぼれをいただく、もっとひどいと上前をはねる、盗み取る、かすめとるやつ、くらいのニュアンスで言われる。
しかし、我々はその後、「ハイエナはそういったイメージで表現されるが、実際はチームでの狩りをする優秀なハンターである。逆にライオンの方が体格の良さを利用してハイエナのうわまえをはねる」という話を耳にするとおもうのですが。
してませんか？私だけか？
私は「よく言われている、ハイエナがこすいやつでライオンが堂々としているって話は、ウソだよ」といった後からの情報を耳にしていたので、「この本は、初期に言われているハイエナ悪い奴説をそのまま載せてる。怠慢な編集者だな！」と思ったわけですが、もしかしたらまた更にその先があって、「よく、ハイエナは実は優れた狩人で、ライオンがずるっこいという第二弾の情報がありますが、それは実は間違いで、最初に聞く話が本当なのです」っていう、最先端の情報による本なのだろうか。
わかりません。
ところで、ハイエナばっかり悪く言われますけど、ジャッカルは名指しで悪く言われない。ずるいのではないか。でも、ジャッカルだとかっこいい感じがしますね。目つきの鋭い、精悍な、て感じです。ハイエナってちょっと、ブタッ鼻なんだよね。間抜けな感じ。ごめんねハイエナ。これからは私だけは、悪口として「あの人、すぐに人の手柄を横取りして、ジャッカルのようなやつだわ」と言うからね。通じないと思うけど。
あと、オコジョのところに、「可愛らしいすがたをしていますが、気が荒く、どうもうです」と書いてあって、本当に可愛い写真が載っていた。
可愛らしくて気が荒くて獰猛って、なかなかキャラが立ってるね。
バイキングのおかしらの一人娘って感じかしら。抜けるような白い肌に絹の金髪、透き通る青い瞳。得物は斧。「あたいを侮辱したら、バラバラにして、魚のエサにするよ！」
ぜひワムウと戦って欲しい。そして友情をはぐくんでほしい。
「勇敢なる姫よ、いずれまたまみえた時には、刃をまじえよう」流氷に乗って去ってゆくワムウの姿。南下すると氷が溶けちゃうぞ。
