GRJ日記

サイトの日記代わりです。やや古いマンガやや古いアニメやや古い特撮(略)大好き。

5部28話観た

リーダーのスタンド能力って、相手の血液から鉄分を抜き取ってカミソリやハサミなんかを作る。のはわかりますが

ボスが戻せ戻せしつこかったけど、そもそも戻せるの?どうやって?

リーダーが奪い取ったカミソリを体内にぶっ刺して、「もどれ」(あの声で)って言えば戻るのかな?あのにょろにょろみたいのが頑張ってカミソリを分解して鉄分に戻すのかな?仕事の後は「ロォ…」と言いながら額の汗を拭うのかな?

とか言ってますけど、ああいう風に実際の形のあるカミソリやハサミとして奪い去った鉄分を、また元に戻すっていうのは出来ないんじゃないのかと思いました。ということでした。

そしてカエルや人の血には勿論鉄分は含まれてるけど、血が黄色くなるくらいに奪われた後で補給として使えるものだろうか。今鉄分の多い食べ物を調べたら、ダントツ一位が「あさりの水煮缶詰」でした。ボス、あさりの水煮缶詰を食べるんだ。それがいい。

リーダーも言ってたほうれん草は実はそんなに多くないのだ。それよりはあさりの佃煮とか、ひじきの方がずっと多い。ボス、ジャポーネの料理屋まで這って行くんだ。早くしろ。

そしてまた思うのは吉良のことです。アニメ4部の時も言いましたが、自分の手を切り落として逃げて行った吉良。残された手を見てすぐに解決法を思いついて「手を治す」仗助。フラフラ飛んで行く手を追いかける仗助たち。追いつくのにごく僅か、数分もあるかどうかなのに、その間に哀れな川尻を強引にスカウトし、低血圧な辻綾先生のケッツを蹴り上げて自分の顔を変えさせ、やってきた手と合体して外に飛び出し背後で騒いでるあーよかった…ってむちゃくちゃスピーディなんですけど、今回のボスもいい勝負だと思いました。カエルで僅かに鉄分補給してずりずり這って、サッカー少年のひとりを、他の子が見ていないところでさらって、血をすすって、口を縫って、ブチャラティたちを惑わすように血を撒きながら岩の陰に設置して、自分は少年たちの一員として「ボールが~」とか言いながらアバッキオに近づいて殺す。

時間的にとても無理だろという点もですが、ものすごく不自然だ。原作では謎のサッカー少年のことを「あいつだれだ」「知らない」みたいなセリフがあったとか言いますけど、とにかく不自然だと思う。息を切らせてあちこち血を付けながらよろよろやってきて一緒に「わー」とかサッカーされたら全員ガン見だ。だからね、そういう、可能か不可能かでいったらギリギリ可能なのかも知れないけど、この場に居る人全員が協力してくれないと、ひとりでも「なんだお前」って言ったら終わりみたいなのは、ちょっとな。「だってここでアバッキオ死なないと話の展開上困るんだもん」て声が聞こえる。以前にも「ここでブチャ死んだら話の展開上」「ここでジョルノ死んだら話の」て声聴こえてましたけど。もっと鮮やかに、「ああ~そうか!」「してやられた」みたいなふうにしてくれんか

エアロスミスにくっついたメタリカが可愛くて、そして一生懸命エアロスミスをのっとって操縦して、自分らのあるじであるリゾットもろともボスを撃とうとしている姿が、可哀想だった。メタリカには自意識はないし、いつも「自意識のあるスタンドはあまり好きでない」とか言ってるくせに勝手な話ですが、あの時のメタリカにはそういったものを感じて、悲しくなった。リーダーだけが撃たれて、消えていく姿も哀れだった。ムーディーさんもヒビ入って崩れてましたが、スタンドのそういう姿は切ないですね。最後のエメラルドスプラッシュを放って消えていく法皇がその最上級でしょうか。でも「最後にスタンドの能力をふりしぼって」という点なら、メタリカもムーディーさんも法皇にもひけをとらないよ。本当だよ。

表面的には全くクールなままで、噛んだくちもとから血を流すブチャラティはリサリサ先生の上位機種て感じでしょうか。全く無言のミスタも地味によかった。そして驚き、否定し、受け入れず、怒り、泣き叫ぶナランチャには救われた。ひとりぼっちでおいていくのかよ。そうね。それが一番つらいんだねナランチャ

あんなに仲の悪かったジョルノの洞察力を信じて最後の手掛かりを残すあたり、にくいね。我々が知らないところで、ちょっとだけ近づき合うアバッキオとジョルノの会話などあったのでしょうか。あるいは、ブチャラティの異変について、ジョルノはアバッキオにだけは話していたのかも知れない。「そんなこととっくに知ってる」とアバッキオが言って、ジョルノがちょっと驚くとかあったかも知れない。「だがそれがあいつの意志なら、黙って支えてやるまでだ」「フッ」「なにが可笑しいこのクソ新入り」「いえ」なんて会話があったのかも知れない。何でもかんでも「かも知れない」ですが、とにかく、そんな想像も不可能でないくらいに先輩はジョルノのことをいつの間にか、仲間として認めていたんだなとしみじみするものです。

先輩警官との会話はジョジョ史に残る名セリフ、名場面ですね。私が原作を読んだ時には、よく言われる「大切なのは真実に向かおうとする意志だ」とか「結果だけを求めていると人は近道をしたがるものだ」とかいう言葉ではなくて、「やる気もしだいに失せていく」という語句が何故だかやたらとささりました。こう、立ち上がって「このままじゃいけない、もっと…」とか言いかけてから、ため息ついて「まあ、いいか」と椅子に戻って、考えたり憤ったりするのをやめていく感じが、リアルに胸に迫ったのです。

アバッキオは道半ばで生涯を終えたけど、でも自分だけが掴んだものを仲間たちに託せて、いい最期であったと思います。リーダーも、あそこでボスのHPをあれだけ削っておいてくれたからこそ、アバッキオがボスの正体に辿り着けたとも言えよう。

でもアバッキオ、自分が死なせてしまって道を踏み外すくらい後悔した人の顔を「どこかで見たことがある」って、ひどくないか。見た瞬間に気が付け。まるで自分の両眼をつぶしてまで命を助けてくれたシュウのことを忘れ切っていたケンシロウのようである。

エンディングでアバッキオが一番最初に来ている演出がとても嬉しかった。ありがとう。

そして…

あああ~彼の登場がだんだん近づいてくる~最初のセリフなんだっけ?うわーっ気が重いーっ

というわけで景気付けに

あー気持ちが明るくなるわ。下の階の牢屋で暗くなってるアバッキオ先輩すみません。