GRJ日記

サイトの日記代わりです。やや古いマンガやや古いアニメやや古い特撮(略)大好き。

5部18話観た

メローネ戦はどうもスッキリしない。ジョルノが覚醒しすぎのせいもあるけど、単純に敵が遠くに居たままで一回も顔を合わせないで、それぞれの使い魔同士の能力合戦みたいな形のせいだと思います。

一番不思議なのは、最初にブチャラティを捕まえた時何故殺さなかったのだろうか。殺さないでおく理由が思いつかない。「ここで死ぬと、この後の展開が困るから」しか浮かばない。何かありますか?

そしてペリーコロさん。彼の生き方と死に方はいろんなことを考えさせられる。彼はボスがトリッシュを殺す気でいることを知っていたんだろうか。自分がボスの害となる前に自殺さえする彼は、ボスがどんなふうに物語を考える人間か、その心根を理解していたんだろうか。トリッシュをつれて変装していたけど、この娘がいずれ、大事に運ばれていった先で、実の父に殺されるのだと知っていたのだろうか。

ペリーコロさんが死んだ時のトリッシュの反応の薄さで、一緒に居た時は多分、極力事務的に、そんなに感情的なものを見せずに居たんだろうなと思われましたが、自分は娘に対してどう思っていたんだろう。ボスは実り豊かな人生を与えてくれたって言ってたけど、5部を最後まで読むとそんなものを人に与えるような人間ではないと思う。勿論使い勝手のいい、それこそ邪魔になるなら喜んで死んでさえくれる男を、ボスは重宝していたんだろうけど、そこは「お前が死ぬ必要はない」くらい言ったげてよと思いますね。「DIO様はこの私をわざわざ自らの血でよみがえらせてくださって」「あの方はあまりに大きくて深くて」興奮して叫んでるブルマと座頭市。こっちの2人は完全に、DIOが悪の側であることなんか承知の助ですけどね。ペリさんは微妙に良い人なんでね。

そうね、そこら辺は、本当に使いでのある部下なら、DIOの方が寛容かも知れない。カーズ様はワムウに関しては随分甘いし。あの非情さは吉良が近いかも知れない。

そして。

ギアッチョのカッコよさよ!車の屋根にのっかってる姿に見惚れた。アニメ映えするねえあの能力。スピード感がすばらしい。これぞアニメ。イカス。頑張れギアッチョ!みんながついてるぞ!ホントにね、北斗のコブシなら、疾走するギアッチョの周囲に死んでいった仲間たちが浮かんで、彼を守るプロテクターになったり、あやうくやられる寸前に変なガスが出てきて「これは、プロシュートのスタンド!」とっさに鏡の中に飛び込んで「これは、イルーゾォのスタンド!」な展開になりそうです。

最後にたったひとり残ったリゾットは本当に可哀想で、「まだおれの後にギアッチョとリゾットが居る」と思っているメローネはまだましだと思いますが、ギアッチョの「おれとリーダーだけしか残っていない」って立場もとても気の毒です。もし勝ってトリッシュを手に入れて、たった2人でボスを倒して、そしてリゾットが麻薬ルートを手に入れて、ふたりでがっぽがっぽのウハウハになって、顔を見合わせても、嬉しくもないだろうな。でも、仲間たちのことを思ったら、決して「嬉しくもない」なんて言わないで、「やってやったぜ。俺たちの天下だわはははは」「ふふふ」なんて言ったんだろうな。そうやってる2人を想像すると、寂寥とはこのことであろうかと思います。

護衛チームも最後にジョルノとミスタ2人だけになってしまうけど、リゾットとギアッチョ2人だけになってしまった図と比較すると、あんなふうに寂しそうだとは思わないね。キャラクター的な理由だけではないと思う。

昨日、夫に「ジョジョ5部のこの後のあらすじを教えろ。そしてラスボスのスタンド能力はどんなのだ」と訊かれ、もてる全ての記憶と知識を総動員で説明してみましたが、全く伝わりませんでした。夫は「お前じゃ話にならん」と言ってウィキを読みましたが、「いよいよわからなくなった」と言って匙を投げてました。