GRJ日記

サイトの日記代わりです。やや古いマンガやや古いアニメやや古い特撮(略)大好き。

夢と努力

夢はみるものじゃなくて叶えるものだ、とコムロの歌やなにかで言っていますが

常人の想像の遥か上の努力を積み重ねて、「無理だろう」と誰しもが思うような壁を乗り越えて夢を叶える人がたまにいます。

夢を叶えるには努力が必要です。それは真である。

中には全く努力なしに叶えられる夢もあるかも知れませんが、それは多分、「日曜日の昼はホットケーキ食べたい」と言っていたらお母さんが作ってくれたので叶ったとか、「今週末は何もしないで寝ていたい」と言っていて誰も尋ねて来ず自分もどこへも行かなかったので叶ったとか

それって夢か、と突っ込みの入る事柄くらいでしょう。

しかし、努力すれば夢が叶うとは限らない。逆は真ならずというやつで。

そんなことはない、一心に努力すれば必ず夢は叶う、と言う人もいるかも知れませんが…

以前、宝塚に入る試験に合格すべく、必死で歌と踊りを練習している娘たちの特集を見たことがあります。

宝塚音楽学校の受験資格があるのは中学卒業から高校卒業の間だけ。人生の中の数年に限られる。

その期間内なら何度でも受けられるわけですが、毎年落ちるという娘が居る。泣きじゃくって「私はこんなに歌も踊りも努力していて、上手いのにうからない」と叫んでいる。

泣いている娘は正直言ってはっきり言って、スターの器ではない。華がない。美しくない。

本人は泣きながら「私は負けない。夢を叶えるために努力を続ける。来年また受ける」と言っている。

歌や踊りの技術を磨くことは決して無駄ではない、宝塚以外の場面で活かせばいい、と助言している人もいるけど、本人は「宝塚に入りたい。それ以外にはない」と言い切る。

そう言われてしまっては、ゼロか100かで、妥協や平行して走る別の道へのシフトなんてものもない。

この娘はあと数年、自分の全てを捧げて努力し、受験資格を失うまで同じことを繰り返し、最後の年も不合格になって終わるだろう。

ひどいことを言う、と言われそうですが

全ての試験の前に、その人の外見を見て、「もういいです」と言われるのですって。まずは容姿。もちろん美醜だけでなく、内側から出てくるオーラとか、コスモとか、宝塚の血が流れているかとか、その辺を見定めるんでしょうけど。

まずは容姿。

そこで落とされるなら、歌が上手かろうが踊りが上手かろうがそれは審査すらしてもらえない。

でも、その最初の「ひとめ見て落とされる」時点で、諦めないのだろうか。

容姿は努力の仕様がない。

自分はこの集団には入ることが出来ない。中に居る人達と同じくらい歌も踊りもうまいと自負しているけれども、そのことは関係ないのである。

その時点で、来年まで、努力して、歌と踊りを磨き、一年後にまた「ひとめ見て落とされる」のです。

無間地獄です。

頼むからヅカに入る努力をやめてくれと思う。他のことなら何をやってもいい。カラオケバトルに出てもいいし個性派女優を目指してもいい。それだけの努力を続けられるのならきっとどこかで大成するだろう。

でも、彼女は最後の最後までヅカに入ろうと努力を続けたんだろう。その後は?

しかし「努力しても叶わない夢もある」って、至極当たり前の事じゃないかという気もします。努力すれば必ず夢が叶う!誰に誓った?自分に誓った!望みは捨てない!自分は最強の生命力を持った生物なのだ!いや、あの。

時々、あの泣きじゃくるぶさいくな娘の「私はこんなに努力したのに」という叫びを思い出し、努力では叶わない夢を実現させようとした娘はその後どこへいったのだろうかと思いを馳せます。

今日のイチジョーさん

ついにやってはいけないことをしてきたイチジョーさん。セクシャルハラスメント。私にではないですけど。

どうしようもねえクソじじいだなつくづくよ…

でも、話してると、面白くて笑ってしまうこともあるんだよ。人間って複雑だよね。

死んだら天国か地獄のどちらかしかないってのは本当に無理だよ。あのくそじじい、ホントくそじじいだけど、地獄へ行かせるのかと考えるとちょっとかわいそうだもんね。ちょっとだけだけどね。