GRJ日記

サイトの日記代わりです。やや古いマンガやや古いアニメやや古い特撮(略)大好き。

映画ジョジョ観せられた

観たいなんて一言も言ってないのに。

以下ネタバレしますのでご注意ください。

バッド・カンパニーの描き方が良かった。ちっちゃい兵士が、日常的に見ている家具や文具の中をぬってこちらへ向かってくるという不思議な感じが、マンガのコマを見ている時よりもリアルに伝わって来た。そりゃそうか。

東方良平氏が良かった。当然ですが。くにむらジュンさん、ハガレンだの進撃の巨人だのにも出ている。借金でもあったんだろうか。ジョセフみたいにマンガ好きなんだろうか。頼まれると嫌とは言えない人なんだろうか。いいんだよ無理しなくても

東方良平氏が死ぬところ、原作読んでいてもアニメ観ていても「ビン持ったまま移動するだろう仗助!そんな危険なものどうして放置できるんだ」と思ったものです。ハッキリ、その部分はストーリー上の弱点だとさえ思う。もう少しなんか腑に落ちる展開にしてくれよと毎回思う。映画ではその点になんらかのうまい回答を思いついたかと思ったが、さらにひどい。ゲームに夢中で気付かないって。アホか。浮かばれないよ~~~例の、「治ったぜ。…おいじいちゃん、どうした、疲れて寝ちまったのか。怒るよ(略)子供の頃からしょっちゅう(略)傷は完璧に」のシーン、やっぱり声と動きがつくと胸にぐっと来ますが、あんまりな死なせ方をするもんだから同情する気持ちが半減した。

この映画は変質者や殺人鬼の性癖だとか性(さが)よりも、「家族のつながり」をメインに据えて描いているんだね。アンジェロの殺人も自分の親になってたし。それはまあ、形兆の死を最大の盛り上がりに持ってくる以上、そうだろうな。DIOの存在がないため虹村父がどうしてあんな姿になったのか説明がない。そのことは、虹村父がDIOという男の手下に成り下がって大金を手に入れ、DIOの死と共に自分も崩壊する報いを受けた、かつて兄弟を虐待しそして今なお虹村兄弟にとって捨てることの出来ない重い思い重石となっている、のあたりが一切ないわけです。写真が治って泣いている姿を見て「可哀想に」一辺倒になってしまったら、ちょっとそれは違うと思いました。非難されるだけのゲス野郎の心の奥底にたった一つ残っていた良心、のあたりがイイのであって。「殺すスタンドじゃなく、治すスタンドなら、一緒に探してやってもいいぜ」という仗助の言葉の重さとか。形兆の涙の重さとか。

シアーハートアタック出てたねえ。音石「えっ」一体何部作にする気でいたんだろう。次で吉良出そうとは思ってたんだろうな。いいよ、作らなくて

由花子さんはただの怖い彼女になっていた。目が怖い。黒目が小さいのかな。次あったらもしかしたら戦ってたかもね。

康一くんはたたずまい合ってた。でも、どうしても、年取り過ぎだな。無理だよ高校生の役はいくらなんでも。もうちょっと若かったらぴったりだったね。この康一が吉良にいたぶられて最後に「お前はバカ丸出しだッ!」てキレるとこは観てみたい。

億泰はなんか目がキラキラしてて笑った。よく、ベルばらチックとかガラスの仮面風に描いたおふざけの絵があるけど、ああいう感じ。「億泰…恐ろしい子!」

仗助は、演技力うんぬん以前に主役の迫力というか画面にバーンて出る感じが無くてなあ。あと、あの頭のふんわり部分。ポンパドゥールていうのね。リーゼントは後頭部の、左右からぴっちり合わせたところを指すんだって。ポルナレフもリーゼントってことになるのかな?それはいいんだけど、あのふんわり部分と、顔のバランスがなんか原作と違ってて、顔と分離してるっていうか…顔との大きさのバランスが変ていうか。要するにあの髪型の再現は難しいんだなって話でした。

そして。

じょうたろうおじいさんがもうなんていうか、おじいさんそんな歳なのにどうしてそんなかっこうしてるんですか?おじいさんなんだからもっと落ち着いた服着ていいんですよ。おじいさん歳いくつなんですか?間違っても二十代ではないですね。三十代でもなさそう。ジョセフと英語で喋ってましたね。ココ塾で英語力を磨いたのかな。

外人の不倫で出来た子供だとか、年上の甥とか、原作知らない人は「なんでそんな無理のある設定にしたんだろう。あとあと起こる事件と関連があるんだろうな」と思うだろう。ないんだよ。

スペインの街並みは杜王町と合ってたよ。「ああなるほどね」と思いました。こういう感じを求めて海外にまで行ったんだね。最初に海外ロケって聞いた時はなんで日本の中小都市の話をスペインで撮るんだよと思ったけど、確かに原作のあの街を日本のどこかで撮影するのは難しいかもね。虹村宅とか高校とかイカシてた。

スタンドの描き方は確かに「進歩したんだなあCG」と思った。

えー…観終わって思うことはお願いだから3部の実写なんかに手を出さないでということでした。はい