GRJ日記

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西郷ドン第7回&第8回

始まるドン。

7回に出てきた嫁が8回には出て行ってしまった。うまく笑えない嫁可愛かったなあ。ひとり空気を読まず誰も言わないことをズバズバ、その切れ味凄腕剣客の如し。

半年で家長とその父と女主人とが死んでしまうというのは確かに随分こたえることです。そしてあの頃だと、よそから入って来た嫁が災厄を招いた呼ばわりもしそうだなと思う。いや今もするだろう。もっとひどいことを言うかな。「あの嫁、一服盛ったんじゃないの」

江戸に行くために必要な資金30両が今の世で言う何円なのかぴんときませんが、お殿様も自分で共をせよとお名指しならそのくらい用立ててくれればいいのに。それまでに西郷が「私腹を肥やす」の対局にいるような男だということはよくよくわかったんだろうから。もしどうしても金がないために「お供出来もさん」と血の涙を流して言って来たらどうするつもりだったのか。そのくらいの金策は出来て当然なのか。ようわからん。

8話のはしばしに「お前はお殿様ひとすじじゃのう」的なセリフがあって、あちこちムズムズした。公認か。公認なのか西郷。どちらが上かどうやって決めるんだ西郷。相撲か。ロシアンルーレットか。「死ぬから止めてたもんせ」命懸けで決める上下

しかしどうしてあんなに西郷家は貧乏なのか。貧乏人が多い下層武士とはいっても抜きんでた貧乏ぶり。かざまもりおはそんなにヌケサクだったのか。楽しみもなく奥さんとは仲良しなんで子供ばっかり作ってたんだなというのはわかりますけど。金貸しの人ばっかりかっこいいですね。一回、畳の上でお願いしてダメだと土間に降りて土下座するのは決まりなんだろうか。一応は武士が地べたに頭擦り付けてお願いしている、恥もなにも捨てている、てあたりなんでしょうけど、でも、恥を捨てて誠心誠意お願いすれば通るってもんでもないと思う。ひたすら西郷の人の良さに免じて金を貸しましょうになるのもどうだろうか。そんな甘いもんじゃないだろう

今回はエイタの良さが出てましたね。前よりいいやつになった。やっぱ、自分も謹慎の身になったり、失恋したり、その中で西郷の良さが前よりわかったってことなんだろう。この辺の描き方を丁寧にやっとくと、後半の哀切さが際立つというやつでしょうね…

そして笑えない嫁が「こんな貧乏な家はいやになりもんした」と手切れ金を置いて出て行きましたけれども、あれがわざとだということは、西郷も、見ている我々もわかっている。わかっているのですが、どうして離婚までしないといけないのか、私は今一つしっくりこないのです。離縁すると、大金が手に入って、それがあれば江戸へ行ける、くらいの事情があって、敢えて鬼嫁のそしりを受けて、金を叩きつけて実家に帰った、というのならわかる。でもそうではない。

そして、最後の、橋の上での親父さんとのやりとり。あれは要らないと思った。せいぜい、「これでよかったのか」「これでよかったのです」だけでいいだろう。説明の部分は西郷が出て行く嫁に向かってつぶやく感謝の言葉だけで充分。

あの部分余計だ、という話になると思い出すのが映画「武士の一分」で(笑)もう何回叫んだかわかりませんが、最後の10分全部要らん!説明すな!があ!

アツ姫がハンサムでかっこいい。女だてらに単身敵地に乗り込むのである。西郷に向かって「私もお前も、大切なお殿様のために頑張ろう」みたいなこと言うのが、見抜いているねアツ姫。同じ人に惹かれた者同士ってことね。「で、どちらが上なのじゃ」

あ~なりあきらそんなに経たず死んじゃうのか~。どうせ史実をいじくってるんだからいっそのこと長生きさせろ(笑)「なりあきらと西郷は、末永く幸せに暮らしたということじゃ。なおそんな記録は残っちょらん。ちぇすと!」