GRJ日記

サイトの日記代わりです。やや古いマンガやや古いアニメやや古い特撮(略)大好き。

言葉の響きと意味

なんか偉そうなタイトルになりましたがそんなアレではありません。なんとなく、単語の響きと、意味は通じていることがあるなあと思った話です。

「かたい」って言うと本当に、硬そうじゃないですか。

「やわらかい」は本当に柔らかそうだし。

「まろやか」はまろやかそうだし。

そして私が一番気に入っているのが「たっぷり」という言葉です。

液状で、でも完全に水ではなく、粘度がある、クリーム状のものがみっちりある状態。

生クリームとカスタードクリームがたっぷり入っているシュークリーム。と言うその響きの幸福感よ。「たっぷり」からバニラの匂いすらたちのぼってくる。

そこまで言うと限定されすぎですが、ただこれは言える気がするのは、「たっぷり」には既に肯定的な響きがあるということです。

たっぷり、と言う時にはもう笑顔になっている。イヤなものがたくさんあっても「たっぷり」は使わない気がする。「今日はたっぷり残業した」「サラダに大嫌いなトマトがたっぷり入っていた」「流しに汚れた皿がたっぷりある」

使うかな?いや、イヤなものが沢山ある時は「山ほど」とか「ものすごく」とかズバリ否定的に「うんざりするほど」とか言うと思うんだ。

「たっぷり」がどういう誕生の仕方をした言葉か知りませんが、美味しいもの、好きなもの、すてきなものが「たっぷんたっぷん」いいながら満ち溢れているのをニコニコしながら言い表す言葉として生まれたのではなかろうか。

あるいは生クリームやカスタードクリームが日本に伝来した時に、この美味しくて幸せな食べ物がいっぱいある状態を言い表すために作った言葉ではなかろうか。

「たっぷり」好きとしてはそう思うわけです。

「たっぷり」のように、口にする人が皆笑顔で幸せな気持ちで発する言葉はいいですが、逆の言葉もあるわけだ。そういう言葉は気の毒です。

たまにはニコニコして優しい気持ちで明るい口調で「憂鬱だ」「絶望的」など言ってあげるとよいかも知れません。本当に憂鬱で泣きそうな時に恩返しに来て、元気にしてくれるかも知れない。