GRJ日記

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ルノワール

ルノワールを観てきました。

あまり、思い入れがある画家ではなく、「肉感的なむちむち裸体」「幸せそうな女の子」「銀行のカレンダーの絵によく見かける」くらいのイメージしかなかったのですが

画家は、生前に評価された人と、ほとんど(あるいは全く)されなかった人になんとなく別れる。この人はまあ、批評もされたけど、そこそこ画壇での場所を持っていて、セザンヌとか同じ印象派の人と交流もあって一緒に絵を描いたりもして、妻と家族を愛し長生きして、最後はリューマチで絵筆もろくに握れなくなったけど最晩年にそんな状態ながら生命の歓喜みたいなむっちり絵を残している。まあまあ幸せな画家としての一生だったのではないでしょうか、と素人ながらに思う。

この人は「絵は、苦痛や苦悩でなく、喜びや歓喜でもって描かれるべきだ」という気持ちをもって描いたのだって。見も知らないモデルよりも愛する家族を描く方が好きだったそうだ。むちむち裸体も、淫靡さとか、エロスを全く感じないんだよね。生命力とか、命の輝きとか、そういうエネルギーを感じる。ピカソが晩年に女のアソコばっかり山ほど描いていたのと好対照です(笑)無論、ドロドロした欲望や視線、この世界への否定、怒りや絶望の吐露でもって絵を描いて、それで傑作である人も居るのだと思いますが、ルノワールの「明るい方に顔を向け続ける」姿勢や作品には、口だけでない、性根の据わった健康さとでもいうものを感じて、いいなと思います。

関係ないのですがネロが憧れ続け最後に見ることが出来たら死んでも良いと思ったのはルーベンスですが、「ダリの絵が見たい」とか「ラッセンのイルカの絵が見たい」とか言ったらやっぱりちょっと微妙な感じになりますね。パトラッシュが「えっ」みたいな顔になるのだ。

打鍵しました。楽しかった…

明日もすきまに打てるかな。打ちたいな。

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