今日は休みだったので、午前中はぐりとぐら展に行き、午後からシン・ゴジラを観てきました。
どちらも良かった。
ぐりとぐらはどちらもオスですが、兄弟とかいとこなどではないんだっけ。そういう記述は無いよね確か。仲の良い野ネズミ2匹ということね。
着るものから使うものから全て片方は赤、もう片方は青。ふたりとも趣味は料理と美食。仲たがいはしたことがない。同じように感じ同じように考え、片方が思いつくことにはもう片方も心から同意し、「そうしよう」と言う。
2匹がそれぞれ、片方は短気で片方がのんびり屋とか、片方はおせっかいでもう片方は傍観的とかであれば、また全く違う話の筋になってゆくのでしょうが、ぐりとぐらで言いたいことはそういうことではない。仲良しの2匹が、不思議なことに出会って、力を出し合い協力し合って、とにかく最後に美味しいものを食べる。そういう姿です。だからいいのだ。
ぐりとぐらはなんとなくイギリス風というか欧州風な雰囲気がありますが、日本風なところもある。そんな、空気の入り混じったところも好きです。そして、ぐりぐらが一番最初に描かれてから50年経ったそうです。その間、微妙な変化はあるにせよ、絵柄がほとんど変わっていないというのがすごい。アラキ先生だったら1年の間に絵柄変わってるよ。「ぐりとぐら」絵・アラキヒロヒコ。「なんて…でかい…タマゴだ…」ゴゴゴゴゴ「どうする?どうすればいい?目玉焼きなんていいんじゃあないか?いや、まて、まてまてまて」ドドドドド「カステラを…つくることは…できるのか?」観たいけどね。
個人的にはいやいやえんが大好き。子供の頃に読みました。いろんな色の山に遠足に行って、四番目の山が黒い山だというあれ。あれが一番記憶に残っている。
閣僚たちの延々と続く会議部分は笑いましたし、最初の変なぬいぐるみみたいなゴジラには眉間にしわ寄って、どういう事情だろうと思ったらああいう事情だった。あとやっぱりアニメ監督だからなのか、アングルがすごいね。今までのああいった怪獣パニックものでは見たことのない角度をいっぱい見た気がします。
そしてCGの威力なのかも知れませんが、本当になにげないよくある風景の中に怪獣が現れて蹂躙してきたらこうなるんだろうなと思える映像でした。東京に住んでいる人ならもっともっと「あそこの、あの場所がこんなことに」と思いながら見られるんだろうな。
いちかわみかこと、つだかんじが良かったです。他の人も皆良かったけど。もちろん長谷川なんとかも良かったし。そして途中で一度入る、ゴジラの大暴れシーンには背筋が冷たくなりました。すごかった。本当に息を飲んだ。最後の方、ゴジラに血液凝固剤を飲ませるために幾人もの人が死ぬところも長谷川なんとかと同じように「ううー」と思いました。あと中央線とか山手線とかに爆弾満載でゴジラにぶつかってくシーンもなんかぐっときた。
ゴジラの出す放射性物質が半減期がすごい短いってのがちょっとウソっぽいけど、まあ、いいよね。うん。
いちいち人名や肩書や乗り物の名前が出るのがすごくゴジラっぽくてよかった。驚くような人が沢山沢山出ていて豪華でした。面白かった。
ゴジラ自身には感情がないんだよね。「愚かな人間どもよ」とか「おのれ日本人め、この恨みはらさでおくべきか」とかいうものもない。そして容赦もない。もしそこら辺があったらあんなに怖くないんじゃないかなと思う。
エヴァンゲロリンは全部見ていないし、この監督さんの作品をちゃんと知らないわけですが、でも才能のある人なんだなとは素直に思います。
今月は超高速!参勤交代リターンズを観に行かないといけない。
あとまつやまけんいちが、早逝した将棋指しを演じている映画を観たいです。