GRJ日記

サイトの日記代わりです。やや古いマンガやや古いアニメやや古い特撮(略)大好き。

酔いどれ小籐次

とても中途半端な見方をしています。

最初に「御鑓拝借〜酔いどれ小籐次留書〜」というスペシャルドラマがあり、その続きが連続ドラマ化されました。私はその連続ドラマの1話目だけ観ている。

とある小藩の厩番である主人公の赤目小籐次は、主人が味わわされた恥辱を雪ぐため、職を辞してたったひとり大名4家を相手に、大名行列中にその槍を奪うという形で戦いを挑む。のがスペシャルドラマの内容です。夫が原作を読んでいて、同じ原作者のいろんな話の中で一番好きだと言ってあらすじを喋ってくれた。面白そうなのでこれも観たいと思います。

あるじのために身分を捨てて単身戦うその義侠心。いいですねえ。そして彼は背が低くハゲてて、あまり風采が上がらない、大酒呑みの49歳独身おやじなのである。でも剣の腕前は超一流。あ~なんてセクシーなんでしょう。

「密命」というシリーズも同じ作家さんが書いていて、こちらも極秘任務のため職を解かれて単身戦いに赴く話なんですが、こっちは字がヘタとかいうキャラ設定があるにはあるが見た目もそこそこかっこいい。でもわたしゃ断然赤目小籐次の方が色っぽいと思うね。

彼はその後、刀を研ぐ腕を父親に仕込まれていたので、それで身を立てながら、江戸で一人暮らしを始めるのである。誠実で不器用な彼の周りには、なんかわからねえけどこのおひとを見捨てておけねえや、な市井の人々がいて、なにかと助けてくれる。そんな彼らのことを、小籐次もまた精一杯手助けする。その図が、失われた古き良きなんとか、な感じでとても快いです。野菜売りの娘とか、岡っ引きとか、長屋の連中とかね。

「御鑓拝借」の関係で、彼は当然ながら大名4家から憎まれ、刺客を送られる。そのひとりが須藤平八郎という男で、貧乏な彼は小籐次を討てば指南役として召し抱えると言われ、命を狙ってくる。でも、知り合って話をして、偶然一緒に戦ったりするうち、この男はいいやつだなと思う。でも、刺客として雇われた自分、この男を倒さなければ、わけあって背中に背負っている赤ん坊も食い詰める。意を決して戦う2人、須藤平八郎は敗れ、こときれる間際に「赤ん坊を育ててくれ」と言い残して死ぬ。それ以来小籐次は見も知らない誰かの子を育ててゆく。本来、気の合う間柄であったろう男同士が殺し合って、赤子の命をバトンタッチしてゆくというの、ある種のパターンかも知れませんが、切ないですねえ。藤堂平八郎をやったのが上地雄輔。この人、いつだかの仮面ライダーのドラマの時に「妙に上手いな」と思ったのですが、演技力があるね。すごく渋いとかいぶし銀とかいうのでは勿論ないですが、変なクセがなくて、その役をスッと演じているというか…とにかくバラエティの時よりずっと光っている。これもいい役だった。

とにかく小籐次は、そう、「自分がやるしかなければ、やるしかない」という、魂を持っている。大仰でなく、誉めて欲しがるでなく、「仕方がないのだ。なりゆきでな」と言いながら、死地へ馳せてゆく。いいですね。素敵です。ドラマでは竹中直人がやっていますが、はまり役だと思います。時々、チンピラにからまれている娘とか、人質にされている人間とかを、あっさり、実にあっさり助けてくれるのですが、そのあっさり風味が、裏に潜んでいる実力のデカさをまざまざと見せていて、かっこいい。たった一人の主君にいつまでも心の中で仕え続けるっていうのもすごくいい。吾郎さんみたい(笑)

是非続きを観たいと思います。

あっそうそう、沈まぬ太陽にイチジョーさんが出るんだって!すごい!未確認生命体が国民航空の幹部になりすましているという情報を得て、調べに行くんだって。社長室のドアの陰で盗み聞きしていると自分の携帯が鳴り響いて危ない目に遭うんだってさ!ウソだよ!

打鍵してます。いずれそのうちアップしますね。

拍手して下さった方、ありがとうございます!