GRJ日記

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スウィートホーム

前から観たいと思っていたホラー映画です。

この映画を元にして作ったファミコンのゲームをやって、本当に怖かったのであります。未だにこれより怖いゲームを知らない。

映画は1989年製作で、もう死んでしまった人やなんでこの人が役者をやったの?どんな事情が?な人が居て、そこら辺は興味深かった。あと上映時間が101分で短いのはとても宜しい。

筋書きは極めてオーソドックスなホラーでした。無神経な集団が田舎の洋館にやってきて、封じ込められていたものを解き放ってしまう。数名が犠牲になって逃げようとするが足を奪われたり閉じ込められたりして脱出不可能。圧倒的に強い敵に対して純粋できれいな心が勝利し、やっと逃げることが出来た。でエンド。

リング以降、敵に負けて敗北エンドが通例のようですが、この頃はまだ愛の力で勝てていたのね。いい時代です。

で、肝心の恐怖ですが、ゲームの方がずっと上でした。敵の怨念に負けて殺されてしまうシーンはそれなりに力を入れて作ったんだな、とは思うのですが、恐怖とは違う。「昔なにか不幸なことがあったらしい」のを匂わせる、「焼却炉の扉」とか「妙に小さい棺」とかのキーワードの見せ方は結構怖かったけど、そのくらいでしょうか。

なんといってもね、やましろしんごに腹が立って、怖さが消えてしまったのよ(笑)みやもとのぶこの怒りが本当に伝わってきた。「この館はなんだかおかしい。逃げた方がいい」ってこっちが真剣に話してるのにゲラゲラ笑って「意外と怖がりなんだなあ。新たな一面を発見したよ」「あなた何を笑ってるのよ!」「おいおいどうしたんだ、そんなに怒ることないだろう」ってあのシーン、観ていて私も本気で腹立った(笑)

あと「お前らは一体何をしたんだ!」って怒るイタミ十三に対して的外れな「なんだこのじいさんは」な言動。いや~腹立った~

そのくせ最後はちゃっかり生き残ってるし。何をしたわけでもないのに。あのお守りを持ってたから?あんなのマミヤ夫人のパワーの前では何の意味もないのはとっくにわかってるし、やましろしんごが生き残った理由はひとつもありません。その方がほっとするから、というだけでしょう。駄目だろうそれでは。

いつもは「意味なく雰囲気で殺すな」と思ってきましたが、今回に限っては「やましろしんごを雰囲気で生き残らせるな」と思いました、ハイ。ホラーの登場人物があんまりバカだったり鈍かったりすると恐怖が怒りに負けてしまうんですね。

しかしあの3人、下界に降りてから、カメラマンとレポーターについて何と言い訳するんでしょう。館の呪いで死にましたって言うのか?それとも行方不明になったと言い張るのか?この先が大変ですね。

他にもう2本怖い映画を観ましたが、やっぱり怖くなかったです。例によって「撮ってる自分たちだけ楽しい」「怖さの雰囲気に酔って収拾付けずに終わってる」タイプの腹立たしいやつが片方、トクサツがものすごい昔っぽくて怖いより笑ってしまうのがもう片方。でも後の方がまだましだな。ちょっとひねってくーがでも書いてみようかなと思いました。ホラーはやっぱりいいね。

じわじわと迫ってくる正体のつかめない恐怖。その前ではやはりその人物の本性とか、咄嗟の判断力や行動力などの資質が見えてくるというものです。恐怖に強い人弱い人もですが、強いけどただ強いだけでなにも解決しない人や、弱いけど悲鳴を上げ続けながら事態を収拾させる道筋を見つけられる人などいたら面白いね。怖がり名探偵。

打鍵しています。今ちょっと考えていることがあり、いろいろやってみます。

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