GRJ日記

サイトの日記代わりです。やや古いマンガやや古いアニメやや古い特撮(略)大好き。

アスディバインディオス

先日書いたケムコさんのスマホ用ゲームです。

やってみました。面白かった。まさにスーファミ時代の王道シナリオ。クサさも感動もお約束でお腹いっぱい堪能しました。

通信機能など要らぬ!フレンドなど要らぬ!おのれの力のみで進めるのがゲームというものよ!ああスッキリ

主人公は精霊の王、世界を創った神様。冷静で穏やかで威厳があり、神様なので他人の細かい感情などには無頓着。「フッ…」と笑う。

名前がつけられるのでDIOにしました。

で、彼を補佐する3人の女の精霊が居て、彼を様づけで呼び篤い忠誠を誓っている。計4人で冒険することになります。

やんちゃでお転婆でDIOにまとわりついてきゃっきゃはしゃいでる元気娘がアイス。

クールで知的で妄想癖のある娘がテレンス。

お姉さんでなんでも知ってて優しく包み込んでくれて実はサドがエンヤ。

う~んぴったり。本当は忠臣3人組だから、クールで知的な子にンドゥールとつけたかったんですが、この子毒舌なんですね…慇懃無礼な口調でアイスちゃんをずばずば口撃する。となるとやはりテレンスですね。ちょっと心残り。

DIOは意識しないで殺し文句を言うタイプで、「お前が心配だ、アイス」「わたしを頼るがいい、テレンス」みたいなことを言いまくる。そのたびに娘たちが嬉しくてドキドキできゅんきゅん来るわけだ。一度エンヤと

「お前は恋をしたことがあるか、エンヤ」

「さあ、どうでしょう」

(わたくしはずっと昔から、ただ一人の人を思っていますよ、DIO様)

な会話をしていて、すごい切なかった。

このゲームは途中で女の子3人それぞれとの好感度を上げられる。その数値によってラストが好きな子とのエンディングになるらしい。私は最初アイスとくっつけてあげたいと思いましたが、今の会話を聞いてもう断トツでエンヤさんとくっつけたい!と思いつつ結局皆の好感度をまんべんなく上げてしまい、面白みのないノーマルエンドになってしまいました。でも誰かひとりになんて決められないよね、DIO様!

戦闘は決してキツくないし、レベルはどんどん上がるし、程よい武器製作やお使いイベントがあって、ストーリーに集中させてあげましょうという姿勢が感じられて良いゲームでした。あっそうだ、あと、このゲーム作った人たちはどうやらジョジョファンらしい。あちこちにジョジョネタが盛り込まれてました。どこかの武器屋だかが「武器屋はクールに去るぜ」とか言ってたし、主人公が罵倒される場面で「こいつ結構打たれ弱いぞ」「貧弱貧弱ぅ!」って言われてたし。DIO様が貧弱貧弱罵られているというグーな絵面でした。

ひとりでゲームするのが好きーでRPG好きーな方はぜひやってみてください。ついでにジョジョ好きーなら是非主人公DIOで、あとあなたの推し部下3人の名を付けてやってみて。カーズ様と柱の男たちでもいいかな。

他のジャンルでも帝王誰かと、部下3人居ればオッケー。個人的にはくーがでダグバ様と推し部下3人というのも良い。バルバはぜひ最後のお姉さまキャラにしてね。リューキの帝王は…士郎?(笑)推しライダー3人が周囲にはべってちやほや。何かが決定的に違うな。

そうねえ、エンヤさん、あんなにDIOのことを思ってたのにねえ。あ、原作の話です。

自分の体の中で肉の芽が暴走して、ダンに「DIO様はお前なんぞ信用していない」と聞かされ、自分はもう死ぬとわかっている、その状態で、「DIOの秘密を喋ってくれ、お前は捨てられたのだ」と言われて

そこで、「たとえDIO様がわたしを取るに足らないと思っていても、私はDIO様を裏切るようなことはしない」とは言わないで、「DIO様はこの私を信用して下さっている、裏切ったりするものか」という言い方をするのがなんとも切ないです。もう違うとはっきりしているのに。自分でもわかっているのに。

自分が相手にスタンドをもたらし、最強の帝王にして、今その男に棄てられるという瞬間に、なおその男からの信頼を誇る言葉を口にするって、つらい。ダンは狂信的にDIO様を信じている老婆と言ってたけど、ちょっと違う気もする。誰よりもDIOの近くに居て、DIOの始まりから知っている者としての…

なんだろうね。意地か。誇りか。無償の愛か。

死んだら天国か地獄に行くとしたら、エンヤさんも地獄へ行くのだろうが、息子を愛しDIOを愛してただひたすら誰かのために戦って最後はポイと捨てられたのよねえ。アイスやンドゥールは死んで本望一直線だろうけど、まあジョースターたちを止められなかった無念はあるにせよ。でもエンヤさんはちょっとひっかかる。

やはり天国か地獄の二択には無理があるよなと思うことが、こういう人を見ていると多々ある。死んだあとどうなるのか知っている人は誰も居ないからわからないけど、そう思うよ。まあ丹波てつろうは知ってたかも知れないけど(笑)

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