なんとなく数字の話続きで。
親和数。友愛数とも言うそうです。
2つの数で、それぞれ、自分自身以外の約数を全部足した数が、お互いである数同士のことだって。有名なのは、というか一番小さい組は、284と220ですって。
昔の人は、『相手といつまでも友達で居たい』と思った時におまもりを2つ作って、片方に284と書き、もう片方に220と書いて、一つずつ持ったのだそうだ。
イイ話だな、と思いましたが、自分以外の約数を全部足した数同士…ってちょっと回りくどいというか遠いというか、関係としてそんなに「親和」とか「友愛」を表すほど近しいだろうか、とも思う。「誕生日が同じ日(月は違う)の親戚」くらいの距離感な気がする
そしてっ!今のところ、偶数同士の親和数、奇数同士の親和数しか見つかってないそうです。出たよ。人間がまだ知らない奇数と偶数の親和数が、きっとあるのだ。誰にも気付かれないひっそりと深い数字の森の奥、寄り添う奇数と偶数の親和数が居るのだ。ああ、ロマンス。多分ものすごくデカい桁数の数字同士だろうけど。
完全数というのもあります。自分の約数を全部足した数が自分自身になる数のことですって。たとえば6。6の約数は1と2と3だから、全部足すと6になるという具合
でも、またもや難癖をつけますが、約数全部足したら自分になるって、「完全」とか言うほどのものであろうか。昔の人は約数になにかこう、神秘的な、運命的な、特別の意味をもって考えていたのでしょうかね。キャラ立てとしてはちょっと弱い気がするんだけど。
そして最強の約数と言えば1である。すべての数の約数になれるのだ。それってすごいよね。どんな数だって割れる。かっこいいよね。でも、ナントカ数とか、約数がどうしたとか、そういったすべての事と無関係。別格。達観。諦観。孤独。ムーミンで言うスナフキン。
とある素数に憎まれて傷ついている2の傍に黙って座っていてくれる1。そしていつしか、2は1に対し、口には出来ない気持ちを持つようになっていった。「そうか、俺、1のことが…」
擬人化もここに極まれり。ぴくしぶやコミケのジャンルに「数字」というのが出来る日も遠くない。遠いよ。
「私は21です」「私は12~」あなたは?と訊かれても迷惑でしょうが
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次はなに打とうかな。