小学生の頃、偶数と奇数について勉強しますね。
奇数は2で割りきれない数です。
子供ごころに、「奇数カッコいいな」と思っていました。イメージとして、おとな、クール、都会的、寒色系、高級品、な感じで思い描いていました。反対に偶数はモッサリして茶色っぽく真面目で実直だけど垢抜けない感じ。
しかし、なんということか、奇数と奇数を足すと偶数になってしまうのである。考えてみりゃ当たり前なんですけどね。それぞれ1余ってる部分同士が合体するんだから。
でも私にとってはたまらないことだった。あのスタイリッシュでイケてる奇数同士が一緒になると偶数になるなんて。
そして思った。人類が気付いてないだけで、この世には足しても偶数にならない奇数がいるのではなかろうかと。
中学だか高校だかも忘れましたが、虚数というものを学びますね。実際には無い、二乗したらマイナスになると仮定した数。
その時に私は「そんなものの前に、足しても偶数にならない奇数の仮定が先だろ」と思いました。終わり。
有名なセリフに「素数を数えて落ち着くんだ」というのがありますが
素数とは、1と、自分自身の他に約数がない数です。故に、ありとあらゆる偶数は素数になり得ない。だって2で割れるから。
しかし、2自身は素数なんですね。それってなんかすごいよね。2は、そして全ての偶数は、そのことをどう思っているのだろう。素数になりたかった偶数は、正直穏やかでないと思う。2のせいで。2がいるから自分は素数になれないのに。なのに2は…2は素数…ああッ!何故!
2は2で、勝手にうらやましがってろ…素人め。全ての偶数の約数である重圧が、お前にわかるか。代われるものなら代わって欲しいもんだ。とか言いながらタバコを吸っているのだった。
北ゴロおわりました。あと手直ししてアップします。非常に基本的な、2002年に山ほど書かれたであろう話になった。でも楽しかったです。
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