GRJ日記

サイトの日記代わりです。やや古いマンガやや古いアニメやや古い特撮(略)大好き。

今月号のくーが

読みました。うぉぉ、胃が痛い

こういうのを「鬱展開」と言うんでしょうね。立派な鬱展開ですね。いろんなところに毛の生えたおとなの鬱展開。もうやめますが

そりゃ、くーがの漫画化と聞いた時に、全編ただ嬉しい楽しいキャッキャウフフなストーリーになるなんて思っている人間は一人も居ませんし、もしそうなったら「これは公式ではなくて虹かな」と思うことでしょう。くーがとは嬉しい楽しいだけの話ではなく、重い荷物を背負いながら前へ前へ進む話です。時にそれを下ろして枕にして青空を見上げて、そしてまた立ち上がって背負う男の話です。

でも、この漫画の救われなさ加減は、くーがの持つ「過酷な現実から逃げずに正面から見つめるまなざしの厳粛さ、過酷な現実の中でも決して希望を手放さない強さ」とは異質な気がします。希望や夢や、虐げられた存在が次から次へと無残な形で踏みにじられてゆくのを繰り返し読まされると、「シリアス」とかいうんでなく「露悪的」「悪趣味」と感じて腹立ってくる

異質と言えば

このマンガの、メ・バジス・バの惨たらしさについてなんですが、未確認生命体は無論、人間をゲームのルールに則って躊躇なく殺す存在であるし、優しさとか思い遣りなんてものは持ち合わせていない。それはわかります。でもその躊躇のなさは、クマや狼が人間を殺すようなものだと思う。ちょっと違うかな。ジャラジのようなやつもいますからな。でもやっぱり未確認生命体には、野生の獣のような誇り高さがあると思うのだ。ゲスな人間よりある種、あくまでもある種ですが、『己が存在しているのはただ強さを求めることによって』のような気構えを持っている。なんか蝶野さんがやたらとうなずいてる気がするが

でもこの漫画のバジス、犠牲者の女の子をわざわざ運んで来て目覚めるのを待って苦しんで悲鳴を上げて絶命するのを眺めて悦に入ってるって

それって未確認か?

まあ、ジャラジのようなやつも居ますが(笑)未確認生命体はあの漫画のような存在だろうかなあ…私は違和感を感じるんだがな。

アギトね。適性のある人間が古代の力によって上位の在り方に変化したものか。しかしなんかあのアギトになっちゃった子の様子を見ていると、「もう決してそこらのコンビニで立ち食いをしたり、アイドルに夢中になって夜も眠れないとか、そういったことは二度と出来ないのだな」といったやけにささやかで切実な幸せを手放した方面にばかり気持ちが向く。そして気が塞ぐ。

なんかさっそく4号はゴダイだってバレてたし。今度は魔女裁判みたくなっていくんでしょうか。あぶり出せ!4号狩りだ!

くーがでこういうのやめてくれないかな…いやホントに腹立ってきて。

拍手して下さった方、ありがとうございます!