GRJ日記

サイトの日記代わりです。やや古いマンガやや古いアニメやや古い特撮(略)大好き。

『くちづけ』の舞台

観てきました。

これは5年前の舞台が初演で、その後映画になり、今回舞台で再演なのだそうだ。私は映画版を映画館で観て、大変心を揺さぶられ、深く深くいろいろなことを考えさせられました。

で、今回再演の舞台が行われることを知り、それとユゲさんが出ていることも知り、これは観るしかない。というわけで観てきました。

私はあまり観劇というものはしていません。両手の指で足りるくらい。なので「普通、舞台であれば」の類は何も言えませんが、

舞台上から客側へのアプローチというかサービスというか、歩み寄りが多いので驚きました。本番前にはサインしてくれるし一緒に写真撮ってくれるし握手してくれるし(ユゲさんは居なかったけどね…)本番途中で写真撮影タイムがあるし、本番終了後にダンスタイムがあるし、振り付け覚えてこっちも踊るし、じゃんけんで勝ったりくじに当たるとプレゼントもらえるし、まあご当地で有名な名産品やCMの曲をネタとして盛り込むのは良くやることなんでしょうが、それにしてもえらい大量にブッこんできて、観ていてドキドキしました。

初めて観るユゲさんはかっこよかったス。ただちょっと声が喉に絡んでいるというか。ガラガラ声というのとも違うんですが、ちょっと、聴きとりづらかったなあ。興奮してまくしたてるシーンの多い役だったので余計にね。

やたらと液体を吹きかけられていましたが、あれはアドリブ部分もあるんだろうか。多分素で笑ってるな、のようなシーンもあったし。最後、踊ってるユゲさんの姿が可愛らしかったです。目の前にも来たしね…私結構前の方だったんですよ。目が合った気がする。気がするだけだけど。まあでも数メートル先にユゲさんが居たんだからな。それで良しとしよう。

キャストさんが増えてはいましたがストーリーは映画と全く同じなので、この心優しく純粋で一生懸命生きている人たちが、どんな悲しい結末を迎えるのか知った上で観ていたわけですが、やっぱり泣いたなあ。一体どうすればあの親子はあんなふうに終わらないで済んだのか、映画を観た時から考えましたが、正解がないんですよね。今のニッポン、お父さんに置いて行かれたマコちゃんがそれなりに幸せに毎日を生きてゆける道は、ううむ、とても悲しいことだが、無いと思う

いっぽんさんが安心して「マコを頼む」と言い置いてゆける世の中でなければいけないのだ。心からそう思うよ。

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