観て来ました。
ネタバレしまくりなのでこれから観る方はご注意下さい。
また、「面白かった！ねえ、面白かったよね！」と思っておられる方も読まない方がいいと思います。すみません。最初に謝っておく
ストーリーは「今度の映画ではフリーザ様が復活するそうだ」と耳にした時にあなたの頭に浮かんだものと大差ないと思います。そりゃそうだよね。今更奇想天外な話で意表を突くのは無理です。もう出尽くした。だから話の奇抜さではなくて、誰しもが認める悪役ナンバーワンをもう一度連れて来て悟空やベジータと戦わせようというただその思いつきなんでしょう。それはまあいいんです。フリーザ様が復活と聞いてちょっとワクワクしましたからね。ですが…
ビルス様とウィスさんという、悟空ベジータそしてフリーザよりもはるかに、というか比較級を使えない次元で強い存在が居るせいで、なんかちんまりした内輪の争いみたいになっちゃうんですよね。「ビ、ビルス様？」「わたしの復讐を止めないでください」ってフリーザ様ともあろうものがそんなにへりくだらないで下さいよ情けない…
悟空が自信過剰で相手をなめる、それが原因で光線銃で撃たれて瀕死ってさ。悟空ってそんなやつだったっけ？「スーパーサイヤ人になると残忍で好戦的な性格になり、敵に対してとっとと止めを刺せばいいのに『もっとお前は強い筈だろう俺をがっかりさせるな』的なスタンスになりそのせいでピンチに陥ることがある」のはわかりますし、また逆に、「悟空は負けを認めて命乞いする相手を殺せない、そのせいでピンチに陥ることがある」のもわかります。でも、自信過剰で相手をなめるてのは…悟空ではない。ベジータならそうかなと思うけど。第一、星ひとつ潰せるような相手のパンチやキックを受けてもどうってことないんだよ。光線銃の方がフリーザの攻撃より強いってことですか。変すぎる。
ベジータが何かというとお前と共闘はしないしないとうるさい。皆がピンチだ！瞬間移動！という忙しい時に「お前と手をつなぐなんてイヤ」って。演出さんしつこすぎるよ。あざといというか、鼻につく
青い髪の悟空たちがそれまでよりどれだけ強いのかわからない。金色フリーザ様の強さも同じ。その「ケタはずれに強くなった」度合をちゃんと見せてくれないと。
とうとうヤムチャもチャオズと一括りにされるのかと思ったら悲しくなって笑いました。
あとねえ、
時間を戻すって、それはやっちゃ駄目でしょう。時間戻せるんじゃフリーザの脅威もドラゴンボールの消滅もへったくれもないでしょ。ルール違反ってこのことだろう。夢オチと同じレベルですよ。あなた、子供じゃないんだから。
気が付いたら嘆き節ばっかり。すみません。フリーザの勧誘を跳ねつける時の、ベジータの一本筋の通ったフキのような意志は好感が持てました。むしろ悟空よりベジータの方が良かったな今回は。
クリリンが妻と娘を置いて飛び立つ、その姿を見送って18号が「かっこいい…」と呟くシーンはよかったね。ピッコロさんが悟飯の子供のゆりかごを足で揺らしてあやしてるとこも笑いましたけど、あなたすっかり戦闘組からは抜けてしまったのね。寂しいわ。悟飯弱くなりすぎだし。ああまたグチっぽくなるのでやめる。
でも最後にひとつだけ、
悟空がクリリンを殺された怒りと悲しみと絶望でスーパーサイヤ人になった、あれほどの心の爆発、単に過酷な訓練を繰り返すのとは違う、大きな大きなものを乗り越えて到達した境地であるスーパーサイヤ人にね、後の奴らがどいつもこいつもとっととなりすぎだと思う。
なんかもはやサイヤ人の血を引いていれば君も僕もなれるものになっちゃってるじゃないか。そこら辺からちょっと安易な匂いがするんだぜ
打鍵してます。ガムばります。
