何の話かと思われるでしょうが
時々、ふと虚心に風景を眺めていて、犬を散歩させている人の姿を見かけたり
高い木のてっぺんから、ごく当たり前のようにすいっと空中を飛んでいく鳥の姿を見たり
目を見開いたまま(という訳ではないですが)水の中を延々と泳ぎ続ける魚を見たりすると
それぞれ全然別の方向へ姿を変えた生き物なんだなあ、とつくづく実感して
それぞれの姿がとても目新しいというか、見慣れないものに見えて、驚くような気持ちになります。
しかもそれらを別の生き物(人間のことです)が飼育しているというのが、なんかとても不思議なことのような気がする。自分らと違う他の生き物を飼うというのは、人間以外の生き物でもしているらしいですが。なんだっけな。アリだったか。
ただ、自分と違う生き物と心を通わせて、共に旅をするというのはとても素敵だろうなあと思う。犬ぞりで氷河を渡るとか、鷹と二人三脚で狩りをするとか。馬にのって千里を駆けるとか。
海のトリトンがあんなにすてきに見えたのは、水の中でも息が出来る特技とともに、イルカとともに旅が出来るからであろう。
窓の向こうに見慣れない犬か鳥かなにかやってきて、「ここを開けて」と言ったら絶対に開けるだろう。「私と友達になってください」といわれたら「うん」と言わないでいられるだろうか。いやいられない。そういう形で入り込んでくる作戦であれば私はまんまとしてやられることだろう。寂しい人間である。
夫の桜見物ツアーに振り回される生活もようやく終わりそうです。休みの日は朝から晩までよ。私ゃもうクタクタ。頼むから部屋で打鍵させて。私はもともとインドアな人間
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