GRJ日記

サイトの日記代わりです。やや古いマンガやや古いアニメやや古い特撮(略)大好き。

摩利くん

摩利と新吾」はご存知でしょうか。

幼なじみで親友同士の、タイプが全然違うハンサム二人組がいまして、篤い友情で結ばれている。でも摩利は新吾に友情以上の感情を持っていて、相手に知られないよう隠している。しかしある時篝くんという悪魔のような子にすっぱぬかれてしまう。正直ショックを受けた新吾くんは思わず逃げ出してしまい、ものすごく落ち込んだ摩利は飲まず食わず眠れずでヨレヨレになってしまう。そんな状態の摩利を見て、彼らの先輩でありホモの先輩でもある夢殿さんが摩利を襲ってアレしてしまう。まあショック療法と言えば聞こえはいいが趣味と実益兼ねまくりである。「チャンスだ」という声も聞こえたと正直なことをおっしゃっておられました。

で、摩利は後々まで、心で新吾を呼びながらあの時の自分が楽しんだ事に苦しみ続ける。

長々と説明してきましたが

摩利はどっちかと言わなくても上の方の係なのである。係ってことはないが。もう、精神が上。でも、新吾くんに逃げていかれてヨレヨレで夢殿先輩にいたされてしまう時は勿論下側である。でも、楽しかったらしい。その後も夢殿先輩に「あなたはちゃんと結婚してください」なんてほざいて腹立てられてひっぱたかれて、その時も暖炉の前かなんかでいたしているが、とにかく夢殿先輩相手の時は下で、それなりに気持ちがいいらしい。

何が言いたいのかどんどんわからなくなってきていますが、摩利は自分では「おれは襲う方が好みです」と言ってるけど、彼が上になりたい相手はこの世に新吾くんだけなんじゃないかと思ったのでした。他の人の時は単にあれこれいたして気持ちがいいだけで、別に下でもいいってことなんじゃないか。

で、自分が逃げ出した間に摩利がホモ先輩にいたされてしまったと知った新吾がホモ先輩に剣道の試合を申し込んでぶちのめされながら必死で向かっていって、「あの誇り高い摩利をよくも」と怒るシーンがあるんですけど、親友の誇りや毅然とした横顔を大事に守りたくて怒る新吾くんは、いいな、と思いました。色恋沙汰でベタつく関係より、熱く真摯な友情の方がずっと、胸にぐっとくるぜ。

あと…

自分が友人相手にこんな感情を持っている事を打ち明けられず苦しむ、言わずに我慢して友人のままでいようと決意する、のはホモスキーにはあまりによく見かける風景でございます。「大丈夫よ!打ち明けなよ!絶対思いは届くから!相手も『実は俺もお前のことが…』『ほんとかよ、信じられないぜ!』『俺たち二人ともバカだよな』になるから!そしたら初めてのアレはどこでさせようかしら。どっちかの部屋?部室?深夜のマシン室?吹雪の山小屋?ウヒヒヒ」

でも実際は新吾くんのようにとりあえず逃げ出されてしまうことが多々あるであろうな。そして「やっぱり友人のままで居ればよかった。たとえ相手の結婚式に呼ばれて『親友のお前に頼む』なんてスピーチを頼まれる羽目になろうとも」と後悔するホモさんもいるんだろうな。勝手な想像ですが。

とかなんとかいいながら

ユニコってマンガあるでしょう、テヅカオサム先生の。あれの説明文で

「記憶を無くして彷徨う一角獣の子。彼を愛してくれる相手のためならなんでもしてあげる」

というのがあって

いや、いろいろ妄想した。彼を愛してくれる相手がまっとうな人間とも限るまい。しかし曲がったその願いを、彼は必死になってかなえようとする。彼を愛してくれる相手だから。

いやー、いけないわー(笑)弁護士事務所の秘書さんとかが手っ取り早く浮かびますな。

「あなたのためならなんでもします」

「どんなことでも?」

「はい」

にこりともせずに。

ウモヒー(叫)