GRJ日記

サイトの日記代わりです。やや古いマンガやや古いアニメやや古い特撮(略)大好き。

次元大介の墓標

観ました。

この、原作の旧シリーズチックな絵は私大好物です。はい。

2時間スペシャルのとある回とか、こなん少年とのコラボシリーズの絵柄は正直に言ってルパンとしての魅力は感じませんが、これとか『峰不二子という女』などの絵は好きだ。この絵柄でこそルパンを作るんだ!という譲れないものを感じる。

峰不二子という女』も、絵はとても好きだったんだけど、不二子自体がなんかちょっと私にとっての不二子と違いすぎるのでパスでした

でもこの話はそういう面でのキャラずれみたいなのはなかったので嬉しかったです。次元が「世界一の早打ちは一人だけだ」だか「二人も要らない」だか言うんですが、次元はあまりそういうことにこだわってないんじゃないかな、と思ったくらい。

初期の2人なのか、ルパンに冷たい次元がとても宜しい。「お前とは仕事上のパートナーで、仲間なんかじゃない」というセリフにもえた。そう言われて「そんなこと言うなよ~仲間だろ~」なんては言えず、口を尖らしてあーそうかよ、勝手にしろ、と言うルパンも宜しい。青い感じで。そうそう、次元が時々「ルパン三世」って呼びかけるのが良かった。ちょっと他人行儀な感じが。

次元の墓の前で、「チャンスは一度きりだ。あいつと勝負する」と言い放つルパンの目つきがギラギラしていてとても男らしく、またプライドがあって、旧シリーズの初期の「脱獄のチャンスは一度」のあたりを彷彿とさせる感じで良かったです。次元のノーネクタイ姿の色っぽいことよ。そう、次元が死んだシーン見せられて、きっと何か裏があって実は死んでないのだろうと思いつつもびっくりして、動揺するルパンと一緒になって動揺しましたが、ルパンを狙撃しようとする男を逆狙撃する謎の銃弾!それを放ったのはなんと死んだはずの次元大介!という見せ場の次元がホントーに素敵でした。狙撃ポーズのかっこいいことかっこいいこと。観ていて声上げた。

次元が、あの女歌手の心意気に感じ入っていて、でも彼女を守れなかったことを心底悔やんでいて、彼女への悼みが彼を突き動かしている感じが、次元らしいなと思ったし、ルパンはそんな次元の気持ちがわかっているけれども、自分自身としては「まだ引き摺ってんのか?」という感じな距離感が、これまたルパンらしいなと思いました。マモー映画での「実際クラシックだよ、お前ってやつぁ」に通じると申しましょうか

そうそう!マモーが出ててわたしゃ本当に「うわー!」と声を上げてしまいました。嬉しい嬉しい。私マモーの映画本当に好きでさ。ルパンの映画の中では一番好きなんです。もう一度観たいな。

そして今回石川五右衛門が、無駄な出演をしていなかったのが大変うれしい。ルパンといったら5人出さなくちゃみたいな縛りに囚われていないのがありがたい。今回の話に五右衛門は不必要なんだから、出さなくていいのです。

ラスト、序盤で「お前の手は借りない、お前は単なる仕事上のつきあいだ」と言っていた次元と、ルパンの関係がすこーし変わった感じが良かった。最高機密のファイルを燃やしちゃって、それでお互いの煙草に火を点けて「うまいな」「ああ」と言い合う感じ、いいねえ。不二子もまあ大体通常営業の不二子だったけれども、ルパンが不二子のためなら何でもありになってないところや、ルパンの気概みたいなものを不二子が理解しているあたりがちゃんと出ていて、嬉しかった。

いやー、いいよね、ルパンと次元。相棒、相方、と言ったらやっぱりこの2人です。

打鍵しています。ぼちぼちと。

死神13が、花京院について「赤ん坊だと思って手加減している甘さが命取り」みたいなことを言ってましたが

花京院て、あまり、相手が子供だとか女だからとかで手加減する人ではない気がします。そういう手加減をするのは承太郎ではないでしょうか。

「僕はどうせ卑怯なメロンです」「おい落ち着け」