GRJ日記

サイトの日記代わりです。やや古いマンガやや古いアニメやや古い特撮(略)大好き。

ピアノの森とBLUE GIANT

どちらもとても面白いです。

ピアノの森の方はクラシックピアノ漫画。BLUE GIANTの方はジャズのサックス吹き漫画。ひどい言い方だな。

まあ両方とも、主人公は日本人の少年で、どちらも天真爛漫タイプであろうか。とにかくピアノが、ジャズが、好きで好きでたまらない。ピアノの森の方は結構巻数も進んでいるので主人公は外国のコンクールに出て、絶対にそこの国の人間にしか一位を取らせないと言われているようなそこで何と一位を取って、目下嬉しくて嬉しくて泣いているあたり。BLUE GIANTの方はまだ全然で、東京に出てきて初めて彼の才能を見抜いたこちらも年若い天才と手を組んでジャズバンドとしての第一歩を踏み出した、のあたり。

昔、サルでも描けるマンガ教室というのがあって、それで「音楽漫画は難しい、なぜかというと漫画からは音が聴こえてこないから」とあって、そうだよなーと思ったことがありました。「どうやって音を表現するか」の例として、コード進行を頑張って描くとか、妙な振り付けとリズムを口ずさませて刷り込むとかありましたが

私としては、「その演奏を聴いた側の人間のリアクションで伝える」手法ではなかろうかと思う。主人公がものすごい演奏をすると。他の人間と全く違う輝きを持っていると。でもそれがどんな音なのかは紙面からは聴こえてこないけど、それを耳にした師が、友達が、ライバルが、審査する人間が、それぞれのリアクションを駆使して「どれだけすごいのか」を表現する。その表現が卓越していれば、こっちも「きっとすっごい演奏なんだな」と素直に思うんだろう。

その驚愕っぷりの表現力をね、BLUE GIANTで数回、目にしました。主人公を東京へやりたくないと思っている娘さんが彼の演奏を聴いて、泣きながら、こんな演奏をしてしまえるこの男はもう行ってしまう。それがよく分かったと思い知る。あるいは、ずっとひとりでジャズをやっていて、とにかく才能のあるなしでしか人間を見ない男が、主人公と出会い、ジャズを始めてまだ3年っすと言われて「たったそれしかやってない奴なのか」と思いつつその音を聴いて、ただただ涙を流す。音の凄さに加えて、たった3年でこの音を出すとはどれだけ練習してきたんだろうとつくづく思いながら。

これからも、音の出ない紙面から音を聴くようにして、彼の演奏に打たれ撃たれる周囲の驚きを見ていきたいと思いました。

そういえば昴というバレエ漫画にも同じようなものを持った。紙に書かれた絵は動かないけど、彼女の踊りに圧倒される周囲の人間の驚愕や恐怖を見ていると、彼女が動いて見えたもんね。

音とか温度とか匂いとかすら表現できる二次元作品ってすごいなあと思いますね。

打鍵しています。

アヴさんとポルの方を打っている。

今は険悪な仲です。あー、胸が塞ぐ。早く仲直りして欲しい。

考えてみるとOVAの承太郎って、花京院とはンドゥール戦で別れたきりなんだよね。だってDIOにぶっとばされた後、残されたジョセフを助けに花京院がやってくるんだもの。というか花京院にはジョセフしか会ってないのか。ああ~気が塞ぐ~

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