最近パチンコ屋で読みました。
『バキ』というシリーズが間に入るんだね。すっとばしてこっちを先に読んでしまった。
面白かった！
最初の、苛められっ子が刃牙と出会って、刃牙がカマキリと戦う話や、おいしそうな名前の人。ビスケット・オリバ。とか、チェゲバラみたいな人。ゲバルだっけ？の辺りはまあ特にこれといって可も不可もなく読みましたが（マリアさんにはびっくりしたけどね）ピクル編は熱が入った。
ピクル自身は、この手の漫画では時々見かける設定の、大自然の申し子、現代人が失った原始の力の塊、邪心はなく無垢なまなざしでひたすら戦って相手を倒し、畏敬の念を持ってその肉を食らう。的なキャラクターですが、純粋な強さそのものである彼に向かっていく刃牙の仲間たちの描き方がとてもよかった。烈海王と愚地克巳に惚れ直しました。ドーピング兄貴にはあまり…
２人とも、これ以前に読んだ刃牙シリーズでも烈海王は強かったし味わいがあったし、克巳はイヤなやつだったのが徐々に磨かれてゆく感じが良かったけど、あんなに「いい男だな」と思ったのは今回が初めて。しかし烈海王は脚、克巳は腕を食われるんだもんね。すごいね。
そして両者が脚と腕を失いながら、その後で中国拳法の構えをびしっと決めたり、片腕ひらひらの稽古着でレジ袋相手に一心に稽古してる姿は、語弊があるかも知れないがとても色気があった。
克巳の「腕がなくなったことも、単なる自分の個性（オリジナリティ）」と言い切るところに惚れました。あと、ペンは剣よりも強し、を本当にそのまんま実現させてみせた烈海王かっこよかった。「すまぬ少年」「謝々（ありがとう）」のシーンでお嫁さんになりたいと思った（笑）
この漫画は、後から、その現場にいた誰それが語る、という形式をよく取ってますが、このペンの逸話は厳密にはちょっと違うけど、最後にその時のペンが机の上にあるシーンがとても効果的だと思った。うしおととらの苛められっ子が最後に教師になってうしおのことを思い出すシーンみたいな感じでね。
ピクルのところへ必死こいて潜入してる時に「まるでこれでは夜這いではないか」って悩んでるのも可愛かった。夜這い仲間がいっぱいいてよかったね。克巳が化け物…いや勇次郎に内心を看破されたシーンは痛かった～読んでて本当に痛かった。我が事のようにつらかったです。そんなことまで言わなくてもいいじゃん！鬼か！あ、鬼だったな
しかしあのボクシング編は一体なんだろう。烈海王どうしたの？ボクシング…やりたいならやってもいいけどさ。…？？？
そしてっ！
14巻で、花山薫が出てきた時はパチンコの喧騒をいいことに「きゃー！」と声に出して言ってたね。ああ、いい男！かっこいい！刃牙のために動いてくれてたのね～全くもう、ステキステキ。木崎さんの腕がくちゃくちゃになっちゃってたけど、その後大丈夫だったのかしら。そういや刃牙がどこかで、花山さんの「花束ぎゅってやって香水製作」をまんま真似してましたけど、あれは花山さんの口から聞いたに違いない。そうに決まってる。
ピクルが花山のことを「この男は自分が（ピクルのこと）大好きなのだ」ってわかって笑うのも可愛かった。刃牙とピクルの一騎打ちを見ている解説員の花山さん。もういいの、出てくれるだけで嬉しい。
で、化け物…いや勇次郎との最終決戦なんですが、あのあたりの勇次郎のキャラクターがなんかぶれてて、個人的には「えー？」と思う。観客が何万人居たって勇次郎はなんとも思わないでしょ。父親を憎みながら慕っている刃牙の気持ちはわかる気がしましたけどね。でも、最終決戦の勇次郎はなんか弱くなった気がしました。刃牙が強くなったってことかなあ。わざわざ互角にしなくてもいいと思うけど。爺さんの幽霊が出てくるのもなんかちょっと取ってつけたみたいで。
そして毎回現れては「ケンカをやめてーふたりをとめてー」って訴える刃牙の恋人がうざい。もういいから諦めろ。皆戦いたいから戦ってるんだよ。
刃牙って、相手と戦いたくてたまらないでいるのをわざと恋愛感情みたいに表現するじゃないですか。読んでてニヤニヤします。でも、どんな上手な虹創作のからみがあったとしても、原作の漢同士の戦いのシーンの方がずっとずっと色っぽいと思う。
いや～とにかく今は烈海王にときめいてます。かっこいい～ちょっとマヌケなところもぐるぐるパンチもいい。まだ読んでないけど水の上を走れるんでしょ？15ｍまでなら。早く『バキ』も読みたいなあ！どこのパチンコ屋においてるだろう。諦めてブックオフに行くか。
でもやっぱ花山薫が一番だな。あれだけ強いのに「新幹線か…」（し、信じたんだ）って、時々バカなところがたまらん。ああでも烈海王、いいなあ。すげーいい。お嫁さんになりたい（笑）
打鍵…しようと思ったのにパチンコ屋に行く羽目になったのでしていません。
今日これから。夜にします。
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