GRJ日記

サイトの日記代わりです。やや古いマンガやや古いアニメやや古い特撮(略)大好き。

グラップラー刃牙

まだ9巻あたりまでしか読んでいませんが面白いですね。

主人公の範馬刃牙(はんま・ばきと読む)は高校生ですが地下闘技場のチャンピオンで、見た目や性格は明るくて陽気で素直で、凄い相手に対して「すごいっ!」と言えるタイプの子。でも試合前は特に邪悪でもない表情のまま「相手を八つ裂きにしたくなる」とか語っていた(笑)

父を超えることこそが彼の唯一の願いで、ひとり黙々とトレーニングを積んでいる。名前を「勇次郎」というこのお父さんがまあちょっとその、化け物というか怪物というかなんというか

よく「戦っていないと生きている気がしない」「戦いこそが生きがい」というキャラは居ますがこの人は「人を殺さないと眠れない」のだそうだ。どこぞの格闘技ジムに乗り込んでいって皆殺しにしてあとはぐっすり快眠。勇次郎を眠らせ、勇次郎の上に死体降り積む。ものすごい迷惑だ。あと、あんまり筋肉を鍛えすぎて背中に鬼の顔が浮かび上がっている。腹筋が鍛えられると腹に「王」て字が出ますけど、あれのすごい版ですね。でも何にせよ左右対称だよな。ひょっとして右側ばっかり鍛えると「優」とかいう文字が背中に浮かぶのか。左ばかり鍛えると「剰」とか。違うか

お父さんは見るからにものすごくて性格も今言ったような人ですが、息子さんは人間らしい感情を持っていて、対戦相手のものすごさに戦意喪失していたのが、対戦相手の実験台にされた犠牲者たちの声を前にして奮い立ったりする。弱者への悼み、怒りが強さに変わるタイプの人ですね。有難いです。やっぱ主人公はそうであって欲しい。もし「グラップラー勇次郎」というタイトルでお父さんの血まみれ一本道を漫画化したら人気は…出るかも知れないけどちょっとやっぱその。ああでも別のシリーズでお父さんの幼少期も読めるらしい。多分ものすごいことだろう。

個人的には今読んだ巻までで一番好きなのは愚地独歩というおじさまです。私は組織とか団体とかいろいろ背負って社会的に苦労しているんだけど、個人で戦ってバリバリに強い、でもやっぱりいろいろ背負って苦労しているループ、の人が好きです。風来坊で一匹狼で無手勝流で強いのは、まあそりゃ強いんでしょうよ、と思う。背広きてネクタイしめて「これはどうしましょう」なんて相談されてハンコつく書類持って来られて「先生、押忍!」なんて門下生も居てあ~っひとりになって稽古したい、でも途中で放り出すわけにもいかんし、でもって美人の妻もほったらかしだ。な感じ、セクシーですね。戦う時は弱点であるキン〇マを体内にしまえるそうだ。こりゃ便利。

なんか最近もそういうタイプの人でステキな人いたな、と思い出してみたら、「ちはやふる」の原田先生でした。あの方も「いろいろ背負ってて、でも個人で戦って一位になったるぞ」のセクシー大将でした。智にたけて老獪なところも似てるし、ぜひ一度原田先生と愚地独歩に戦ってもらいたい。どうやって。まあ、かるたで戦うしかないだろうけど、案外「かるたも立派な格闘技」と気づいた愚地さんがかるたに目覚めるかも知れないよ。指の力ものすごいし、向いてるかも。かるたも畳も観客も粉砕されるな。

あと「これはどう見ても馬場さんでは」という人が出ていて、それがすごく強くて嬉しかった。あと「痛み」の表現がものすごくて、読んでイタタタタだった。指で神経引きちぎるとかやめてくれ

「花山薫」という人がこの後出てきて、スピンオフ作品がつくられるくらいかっこいい男らしい。検索してみたらすごい顔だな、十代には見えないぞ。何も持たないで戦う「素手喧嘩」の実力者だって。期待しよう

夏は打鍵に向かない季節…でもちょっとずつやってます。

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