GRJ日記

サイトの日記代わりです。やや古いマンガやや古いアニメやや古い特撮(略)大好き。

ハンターハンターの続き

をパチンコ屋の待合室で読みました。えーと、32巻までかな。もっと出てるのかな?最新刊かな?

この漫画は1巻からずーっと時間が流れていて、〇巻から〇巻がナニナニ編、△巻から△巻がナニナニ編という形で分かれています。まあよくある形でしょうかね。で、この作家さんはとにかく休載するらしい。キメラアント編という1ブロックは、始まってから終わるのに10年くらいかかったんだって。

連載途中で休まれたらファンはつらいよね。せめてナニナニ編が終わって「さあ、次のゴンたちの冒険はどんなのかな!?」なところで休んだらいいのに。最悪戻って来られなくても形としてはスッキリするだろうし。もし再開できた時にスムーズだし。そういうことでもないか。

このキメラアント編という部分は大変面白かったです。大筋を追ってみると…

破壊者としてのみ産み落とされ個別の名を持たない唯一無二の王、彼にとって弱さとは罪である。挑む者が彼より弱くなった瞬間存在価値がなくなる。そんな彼の前に、盲目にしてとあるゲームの達人の少女があらわれ、王と勝負をする。王の配下はどうせ数日のうちにこのゲームにも秀でてしまって、少女を殺して次の勝負へ移るのだろうと思っていたのだが、少女は決して負けなかった。恐ろしく強く、そのゲームを深く愛しているからだった。盤上での戦いの中で王の中に言い表しがたい感情が芽生えてくる。

書いてみると案外、前にどこかで読んだことのある感触のストーリーですが、やはり絵の魅力というものが大きいんでしょう。私は王にも、このゲームの達人の娘にも大変に魅了されました。とても美しく哀しく温かくはかなくまた強い結びつきを見せてくれた。最後の、黒塗りのコマにセリフが次第に途切れながら延々と続いてゆくシーン、この二人にとってはこれ本当にが幸せなラストであったのだろうなと思いました。どこか他の世界、来世か、別の宇宙かどこかで、また二人で心ゆくまでゲームをしてください。

で、この二人が見せてくれたきれいなものと主人公のゴンが全く関わらないこと、それどころか復讐の一念であんな姿になってしまったというのがなんとも悲しい。主人公はあんなふうになにかを憎悪するものであってはいけない気がする。まあそうとも限らないのでしょうが、それまでの彼の言動、仲間への信頼や成長の仕方を見せてもらってきて、その果てにこの姿かと思うとなんか「結局愛は憎しみに敗北するわけか」と砂を噛む気持ちになる。むしろキルアの、己への絶望を乗り越えて真に強くなってゆく様子の方に安堵をおぼえました。

でもゴンって時々本当に無残に切り捨てるよね。あの、光の点が入っていない黒々とした目が怖い。時々ヒソカよりイルミより恐ろしく見える。

連載、今後はどうなんでしょう。自分が続きを描きたいのかもう描きたくないのか、続きが描けるのかダメなのか、もしかすると本人でもわからなくなっているのかも知れませんが、描きたい時に描けばいい同人誌とは違いますから、そういう描かれ方をする作品に関わっている全ての人間(本人含めて)が大変だろうなと思います。でも無理をして病気になったりはしないようにね、と遠くの方から声をかけさせていただく。

打鍵はぼちぼちやっています。

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