GRJ日記

サイトの日記代わりです。やや古いマンガやや古いアニメやや古い特撮(略)大好き。

代打屋トーゴ―

今日は

「代打屋トーゴ―」

今回、アダルトな単語がとびかうのでご注意ください

たかもちげん氏がモーニングに描いておられました。

一話完結です。

主人公はさっぱり働かなくてサボってばかりのボヘーっとした平凡な昼行燈的な地方公務員です。しかし彼には、ありとあらゆる依頼に応える「代打屋」としてのもう一つの顔があったのだ。代打屋というのはまあ、何でも屋というか、よろず屋というか(同じか)依頼内容によっては知能と運動神経と機敏さといろいろなものを要求されるわけですが、すべて完璧に応えてみせると。

そっちの裏の顔はちょっとハンサム度が増して性格もクールでシビアになるのですが、基本、突然人相が変わったり人格が変わったりというわけではない。

一話目の代打はなんかアダルトビデオの男優じゃなかったっけ(笑)まあ最初の頃は顔も話の雰囲気も劇画チックというか、ゴルゴチックという感じがありましたがいつの頃からか丸くてきれいになりました。

覚えてる話のひとつに、苦労して苦労してここまできた女が居て、もう金のために体売りまくりで暮らしてきたから、もはやテクニシャンに抱かれようとなにしようと全然感じなくなってしまった。そんな女がようやく、彼女の良さに惹かれて心から彼女を愛してくれる男と巡り合ったのだが、彼女は「男と寝て、イク」ことなんて出来なくなっている。人に聞いてみるとイクてのは浮遊感とか落下する感じとからしいが、自分はそんな感覚になったことがない。本当に好きな相手に抱かれるのならイケるというが、自分は多分無理だろう。な泥沼に陥っている。

で、トーゴ―は彼女とその彼氏を車に乗せて、中でやらせる。「どうせだめだろう」と思っている彼女はふと気づくとなんか浮遊してるような、宙に浮いているような感じがする。ああ私イケたんだ!と感激して男と抱き合ってうれし泣きする。実はトーゴ―がでっかいクレーンで車を吊り下げて車をぶら下げてふわふわさせていたのだった。「こんなのはちょっとした暗示だ。本当に好きな男となら必ずイケるもんだ」と決め顔のトーゴ―。

イイハナシダナー、でいいんでしょうか…まあイケてよかったね彼女、とは思いますが、本当に好きなら必ずイケるってのはそうであろうかね。ちょっと短絡というか、男のドリームな気もしなくもない(笑)

面白いことに、彼が表の顔でいる間に一緒に働いていた素朴で可憐な娘と、最終回に結婚して終わるんですよ。こういうのはあんまりない気がする。結婚式には彼の裏の顔を知ってる美人たちが山ほど居て、「このあと皆で飲みに行こう」みたいな雰囲気で話している。そうそう、彼は腕もいいし思い切りもいいので彼に惹かれる女はごまんといるのだが、その素朴ちゃんと結婚するんだよな。素朴ちゃんは彼の裏の顔を知らない。この後どうするのかなあトーゴ―、代打屋続けるのかなあ。隠して続けるのなら大変だぞ。頑張ってね。

たかもちげん氏は知らないでいる間に亡くなられていました。ショックです。

あと、「メフィスト」を描かれた三山のぼる氏も知らないでいる間に亡くなられていた。はなはだしくショックです。なんてこったい。

式貴士というSF作家も知らないでいる間に亡くなられていてものすごくショックでした。ホロホロ。

ご冥福をお祈りします。

真面目に、天国と回線をつなぐ技術を誰か開発していただきたい。年に一度はあちらの方々の作品を見せていただきたい。頼む。頼むぅー

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