GRJ日記

サイトの日記代わりです。やや古いマンガやや古いアニメやや古い特撮(略)大好き。

神と神

ドラゴンボール観てきました。

ネタバレまくりなので構わない人だけ読んでね。

パンフの鳥山先生のコメントにもありましたが、

確かに、悟空(と、王子と息子たちとピッコロあたりまでも含む)は強くなりすぎて、よく言う「強さのインフレ状態」で、とてもかなわない敵が出てそいつに勝てるくらい強くなるとそんなのと比較にならない強い敵がでてきて、そいつに勝てるくらい強くなると以下同文の螺旋が延々回転している状態でした。

ですから、今更どれだけ強い敵を出しても、必ずどこかで見たことのある絵や展開になるし、ヘタすると「○○の方が強かったんじゃ?」なんて印象を持たれてしまったりする。「強さ」の表現って実は難しいですからね。

で、今回の敵はとにかく「絶対的に」強い。権威的に立場的に強い。なにせ破壊の神だから。故に悟空が修行したり合体したりして、結果それで勝てるようになる相手ではない。どこまでいっても胸を借りる的な戦いにしかならない、という決定事項にしてしまって、その上でどんなふうにあがくか、そのあがきっぷりを描くことにしたわけです。それはいいと思う。

で、破壊神はなかなかユニークでした。エジプトの神様に本当に居そうな。人類の食べ物を本気で楽しみ、たこやきに熱中し、プリンをくれないから地球を破壊しようかなと本気で思う。わざわざ殺して楽しむようなところはなくて、残忍とか残虐というのではない。あまりに上に居るため、地球や人類を滅ぼすことが惨いとか酷いとか思ったり感じたりしない感じ。

声は誰かなーと思ったら山寺宏一さんでした。さすが上手い。あの人は役によって別人のように聞こえるのがすごいですね。

そういう相手であるがゆえに、憎しみや怒りに邪魔されず、「強くなりたい、強い相手と戦いたい」という悟空の情熱や、誰かの力を借りて強くはなりたくないプライドなどがよく表れていたと思います。天衣無縫で天真爛漫な悟空のプライドはベジータに比べてわかりにくい。一見、無いようにすら思える。でも、あるとすれば、こういうものかなと思えた。

ベジータの狂乱には客席そろって大笑いでした。私も笑った。無論、笑わせようとして作っているのはわかるんですけど、ベジータも変わったなあと思った。だってね、地球が破壊されたって、自分には関係ないと思うはずだよ、昔のベジータであれば。ブルマが殴られたことで逆上して「よくも俺のブルマを」って叫んですごく強くなるシーンよりも、地球を破壊させないために恥を捨てて踊りを踊ってるシーンの方が、自分を捨てても守りたい大切なものが出来たベジータの変化を強く感じました。

でも「よくもブルマを」くらいの方がいいな。「俺の」はちょっと余計。

あと、そんなベジータをこっそり見ていた悟空が「オラあいつのこと尊敬しちまった」と言うのを聞いて、ピクッと顔をひきつらせるピッコロが可愛いかった。悟空がベジータを尊敬するのはフクザツか、ピッコロ。

まあピッコロはもはや悟空と戦う位置には居ないからなあ。理解者というかアドバイザーというか。あくまでライバルで居続けるベジータが羨ましくて小憎らしいのであろうな。まあ気にするな。君には君だけの場所があるのだから。

しかし、天津飯と餃子のセリフ一個もなかった気がするのだが。あったか?あとプーアル

あちこちにドラゴンボールが好きな人のためのサービスカットがあって懐かしかったし、なんといってもエンディングのフィルムで胸が熱くなりました。

やっぱドラゴンボールはすごいね。少年マンガの金字塔だな。愛の金字塔。

ドラゴンボールの映画の話ここまで。

クーガ、打ってます。

短い話いくつかの形式になると思う。

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