なぜだか試写会の葉書があたりまして
「ひまわりと子犬の7日間」を観てきました。
内容は、保護された母犬と子犬を死なせまいと奮闘する保健所職員、しかし母犬は今までさんざん人間に虐げられてきた記憶のため絶対に心を開こうとしない。このままでは時間切れになって処分されてしまう。リミットは一週間。という話です。
死んだ妻のことや、保健所職員の父がどんなことをしているのか知ってショックを受ける娘、餌代もバカにならないんだからさっさと処分しろと怒る上司、男のくせに腰掛け根性の部下などがいろいろ相まってますが
ひとえに、犬の演技力がすばらしい。前に新潟の地震で、現地に取り残されてたったひとり子供を守って生き残ったマリという犬の映画がありましたが、あれと同じ俳優イヌだそうです。すごいなあ。
あと、冒頭にほんのちょびっとだけ出ている夏ヤギ勲の演技がすばらしい。泣いたのはこのじいさんと犬のシーンがほとんどです。いや、全部か
犬の幸せは人間次第と申しますが本当にそうだと思います。そしてまた幸せって儚い、たやすく壊れるものだとつくづく思いました。夏ヤギが、かつて飼っていた犬がいろいろ苦労したけれども今現在サカイマサトのもとで幸せになったということを、知る機会はないかも知れませんが、教えてあげたいと神の視点である観客の私は願う。ひたすら願う。
その、腰掛け意識で働いている元ニートの後輩をやったのがオードリーの若林なんですが、感じ出てたなあ。ほとんど若林そのものなんですけどね。要所要所で、薄っぺらい義侠心や浅ーい短絡思考で行動し物事を悪い方に動かす。全然犬のためになっていない。思うにあれは、動物大好き~などと言いながら体に悪い塩分過多の食い物を喜んで食わせたり食わせすぎてデブらせるような我々の代理、投影した姿なんじゃないか。
上映の後監督と若林とイヌが壇上に上がっていました。生の若林が見られて嬉しかった。座席一番後ろだったんでちぃーさかったですが。
ちゃんとご当地の名産ものを最初の挨拶に入れてくれてどうもありがとう。「僕よりイヌの方が拍手が大きかったんでさすがだなと思いました」とかの話に観客が皆笑ってくれたんでほっとした。まるで母のような心境
ゲッター、ぱかぱか打ってます。楽しいなあ。
もうすぐ終わる。
拍手してくださった方、ありがとうございます!