GRJ日記

サイトの日記代わりです。やや古いマンガやや古いアニメやや古い特撮(略)大好き。

天上の診療所と田村マサカズ

少し前にやった、サマーレスキューという連ドラを何故かこのたび続けて観ました

山の上にとある診療所があり、そこに、腕はいいが山に関しては素人のお医者さんが来る羽目になる。この診療所を作った人々や、かつて診療所にお医者さんがいない時に怪我して死んだ母親のことをひきずってる娘、新米の医学生や下界でリストラされた山好きの男などが居て、その人間模様といった話。

薄いなあと思うところがいろいろありまして、

とにかくみんなすぐに足を踏み外す。ゴロゴロと転がったところでどこか深く切って動けなくなる。ホントだよ。ウソみたいに毎回「あっ」と悲鳴を上げてはゴロゴローゴロゴロー。昭和ライダーの特訓につきあってる立花のおやっさんのよう

出てきた途端「今回はこいつが転がるな」とわかる。転がり役を全員集めていっせいに転がったとこを撮って、それを毎回使ってはどうか

そして、どこの山か知らないがあっという間に下山出来るのだ。向井理のお母さんが大変だ!駆けつけなきゃ。「すみません、降ります」でその日のうちに東京の大病院のフロアを必死で走っている姿が映るという。

加えて、山の上だというのに携帯がつながりまくる。ぷろろろろ、はいもしもし。えっあの患者さんが。はい、すぐ行きます。下山。ふざけるな、ここは高尾山か。でなければドリフの劇セット

時々映る山の俯瞰とか遠景はものすごいのだが、到底そんな天上の世界とは思えません。だめだろう、そう簡単に行き来できたり連絡ついては。この診療所の、隔離された陸の孤島の度合いをこちらに納得させてくれなくちゃ。主人公の成長とか、淡い恋の行方なんかよりこっちの方がずっとちゃんと描かないといけないのに。

テレビ朝日ウン周年記念のドラマを観ました。田村正和主演の時代劇。ジョーイ討ち。いや、上意討ち

昔あった映像のリメイクなのね。知らなかった

緒方直人を見て「北京原人」を思い出した。ウパー。この人の演技はなんかこう、無駄な力が入っている感じがする。あと肩とか拳にでなく顎やおでこに入ってる感じ。

結局、あの家はおとりつぶしになるんだろうし、命を捨てて逆らって終わりですな。全ては大杉漣のバカ殿の意向ひとつでな。

あの時代どれだけ理不尽で人を人とも思わないことをされても、藩主の命令には逆らえないんですよねえ。逆らったら一族まとめて殺される。そこらの無茶苦茶度合いは、現代の比ではない。本当、会社や学校がそんなにイヤならやめたらいいと思うよ。死ぬ必要ないよ。江戸時代じゃないだからさ。

最後、松平健田村正和が戦って、健に倒されるのかなと思いきや田村に斬られて、その後であっけなく田村は鉄砲で撃ち殺される。まあ、わざとなんでしょうけどね。偉大な剣豪が名もない下っ端の鉄砲に撃たれて死ぬという。

隠し剣鬼の爪ではその悲哀が効いてましたし「押し寄せる近代化の波に消されてゆく腕におぼえのある剣士たち」という意味もありましたが、今回は別に、健に倒されて微笑んでしぬる正和、号泣する健。バブバブ言う赤ん坊。でいいと思いますが。

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