今日は
「あしたのジョー」
自信を持ってメジャー。
矢吹ジョーというキャラも…ほかにいない男だなあ。
飄々としてるとか、野生的だとか、子供には優しいとか、照れ屋とか、いろいろ言い方はありますが、私は「必ず、なんだか寂しそう」て思います。
リング以外に場所を持っていない感じ。どんな所にいても、どこか落ち着かなくて借りてきた猫みたいで「早く出たい」と思っている感じ。丹下ダンペーのジムに居てすら、なんかしっくりこないんだよね。
彼がボクシングと出会ってようやく自分になれたのだな、って思います。他の何かでも彼はあんなふうに真っ白になれたのだろうか?いや、ボクシングなのだろう。彼は。ひろみはテニス、山田は野球、矢吹ジョーはボクシングしかないのでしょう。
自分のすべてを打ち込めるなら何だっていい、と誰もが言うでしょうが
TBSのサスケという番組に出会って、人生が変わった(あるいは、狂った)人が幾人か居ましたが、サスケにすべてを打ち込んで燃え尽きる矢吹ジョーはちょっとやだな。「おっつぁん、サーモンラダーをクリアしたぜ」
最後のジョーは死んだのか、これ以上ない敵との戦いにただ満足しきってるだけなのか。ちばてつや先生ははっきりわからないと言ってたけどまあ、試合前に白木葉子がパンチドランカー症状が進んでるからやめてとめてやめてとめてと口説いていたし、最後にグローブを渡して「あんたにもらって欲しいんだ」とまず言わないことを言ってたし、負けた後ダンペーがよくやったと話しかけたあと「はっ」と驚いてたし、いっちゃった事にした方がしっくりくる。
で、ジョーが死んだら、ダンペーは今度こそ終わりなんだろうなと思う。他のどんな有望選手も、ダンペーにとってはジョーの代わりにはならないだろう。そういう人も実際現実に居るんだろうなと思う。
あの人を育てることが私の仕事、私の生き甲斐。あの人が死んだら、私は生ける屍。私が生きている意味もない。
いっときでも、そんな人を得られたことは、幸せなのか、どうなのか。わかりません。
力石。かっこいいね。シブいね。とても少年院に入る年には見えません。苦労したんでしょう。
彼との戦いが、矢吹にとって特別なものだってことは、見ているこちらにも伝わってきた。あんな形で失ったらねえ。精神的外傷とはこういうことだ、って姿でした。
私は力石が大好きだったので、ジョーが力石を失ったことで苦しんでいる姿には、ちょっぴり嬉しさがあった。残酷ねえ女って。
だからカーロス・リベラが登場して、ジョーが透過光のゲロを吐きながら復帰した時、「ジョーったらこいつと戦うことに夢中になって力石を忘れるの~?」とか思いました。でも、サンタクロースの格好で雪に大はしゃぎして、公園のすべり台や汽車でジョーと戯れる姿はすごく可愛かった。そのくせ闇の中であんな光る目でジョーの事を凝視してるし。二人で雪の降る中とぼとぼ歩いてるシーンも好き。世界にふたりぼっちって感じだった。
二人の戦いを見て、やっと「力石を失った悲しみから立ち直ったなジョー。良かったな」と思えました。
思えたのになあ。カーロスがあんな姿に。
ちなみに指が思うように動かなくてボタンがはめられない時、「くそっ。西、はめてやってくれ」とジョーごっこをひとりでやってます。
ジョーは白木葉子と結婚したら幸せになるのか。紀ちゃんと結婚したら幸せになるのか。ピンときませんね。ピンとくる人がこの世のどこかにいるのかしら。ジョーの妻。
しかし白木葉子の髪型は何なんだろう。オールバックで富士額で髪が全部後ろに流れていて、でも絶対前にかぶさってこないというのは、ひょっとしてネットでもかぶっているのか?(笑)どっち道若い娘がやる髪型でないことだけは確かだな
あっそうそう、映画も観にいったんだ。イセヤさんすごかったよ。ジョーはちょっと…違ったかなあ。ボクシングを頑張ってやったのはわかりましたが。ダンペーはものすごかった。着ぐるみかCGのようだった。
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