GRJ日記

サイトの日記代わりです。やや古いマンガやや古いアニメやや古い特撮(略)大好き。

南国少年パプワくん

今日は

南国少年パプワくん

一部では有名ですが、まあ、マイナーでしょうな…

自由人HEROとどっちにしようか迷ったんですけどね。

柴田亜美氏の少年漫画です。

柴田さんはもともとドラクエのパロディ漫画で出てきたので、絵柄が鳥山明さんぽい。眉毛と目がくっついていて、怒ると皆ベジータのような顔です。

パプワくんの最初の頃は結構シロートのようというか、要するにヘタクソだったけど、だんだんうまくなった。HEROの頃はすっかり上手になっていた。ですがその後の絵があまり好きではなく、離れてしまいました。今はなにを描いているのか知りません。

どちらも、無垢な少年と、彼の心や魂に惹かれる青年との繋がり、結びつきを中心に据えて、戦いを繰り返す人々のそれぞれの姿を描いた漫画です。

でもパプワくんの方はおそらく、序盤ではそんなことは全然考えていなくて、ただ変な島で変な生き物に囲まれて暮らす野生児のところに漂流してきた男が毎回ひどい目に遭う。程度の設定で始めたんだと思います。

で、後付けの設定がどんどんでかく重くなっていって、最終回なんか出番がほとんどなくなった変な生き物のみなさんと青の一族のハンサムな皆さんが違和感かもしまくってました。さっきも言いましたが柴田さん絵柄がどんどん変わっていくので、たまにしか描かれないシンタローの弟のコタローの人相が描かれるたびに別人(笑)

という具合で、物語の流れが途中から突然変わるし最後は正直収拾がつかなくてパプワくんの超人性に全部任せて終わりッという、引いた幕の下から舞台裏がまる見えな有様なのですが、でもパプワとシンタローの、他にいない、かけがえのない繋がり方がね、こう、つらくなるような、胸が温かくなるような形で、それが魅力的なのですね。それは変な生き物にもまれている最中でも、ハンサム軍団とのバトル中心の後半でも、変わりなく描かれています。親子であり、兄弟であり、友であり、何度生まれ変わっても巡り会って結び付く運命の相手なのだなと、違う作品で共に居る二人を見ると思う。

柴田さんの話はホモくさい関係の美形が沢山出てきますが、あまりベタベタ湿っぽい印象がない。作品の中心にこの二人の、熱くてきれいな友情があるからかな、と思います。

誉めてばっかりなので苦言も呈する。

柴田さんは時々、話が進むにつれてキャラ設定が崩壊することがある。一番ひどいのがHEROに出てくるサクラ。初登場の時は女のように美しく、花人界で最強だが、過去に苦くつらい経験がありそのせいで他人に心を開かないところがあり、冷たく孤高という設定だったのです。女だと思い込んで貢ぎまくった後真相を知ったバードとのいざこざも「勝手に惚れてきて何恨みごと言ってんだか(冷笑)」な感じで。

それがいつしか、ただの金の亡者のオカマになっちゃったんです。花人界の王に対してもかつては敬語を使っていたのがいつしか「ジジイ」扱い。始めの頃のサクラが好きだったからものすごく悲しかったっけなあ。そりゃキャラを生み出したのは作者だろうけどさ。あんまり好き勝手されたくはありません。

パタリロのお母さんとか、エロイカのロレンスとかも同じ目に遭っているけど、「この人がこんな言動を取る」ことが、それまでの世界をぶち壊して、物語全体が非現実的になってしまうということをね、切に訴えたい。

あとHEROに出てくる龍人リュウと白竜の兄弟がものすごい好きだった。仲が悪くて対照的ででも根底で繋がっている兄弟って大好きなんだねえ私は。北斗だの忍ペンまん丸だのHEROだの。

他にはあまり知られてませんが「ドリームネットPAPA」が好きでした。ここもパプワくん顔の息子と親父との繋がりがとても良かった。

> Tさま

拍手コメントありがとうございます!お忙しいのですね、お体は大丈夫ですか?どうぞ余裕のある時にやってきて、ジャカジャカ語っていってください。いつでもどうぞどうぞ。

他にも拍手くださった方、ありがとうございます!