GRJ日記

サイトの日記代わりです。やや古いマンガやや古いアニメやや古い特撮(略)大好き。

猫とフィギュア

やふーのトピックスにも載っていましたが、もちまる日記というユーチューブチャンネルを私も観ております。もちまる(通称もち様)はスコティッシュフォールドのオスで、飼い主(通称下僕)のところに生後ウン日?ウン週間?くらいの仔猫でやってきて、今現在一歳と何か月か。体はすっかり大きくなったけどまだまだ子供。性格は臆病で甘えん坊。
私はここ以外に定期的に見ている動物のチャンネルはないので、比較してどうこう言うことは出来ないのですが、この方の撮影の仕方がとても見やすいと思う。猫だけに焦点が合っていて、この方自身の生活臭が全くしない。どうやって隠しているんだろう。猫のためだけに用意した家にすら思える。そんなことはあり得ないのですがそう思えるくらいに。
そしてまた、家猫が快適に、安全に安心して暮らすために必要な知識を、この方はきっちりと勉強し会得している。「可愛い~一目ぼれ~飼おうっと。可愛い可愛い、抱っこする~おいで~チョコ食べる?」→「飽きた」の対極。しかも猫を飼うのは初めてなんだって。そうは思えないような熟練の猫飼い技術である。この人が抱っこしたいとか触りたいとかで猫を追って抱きあげるシーンを見たことがない。ただひたすら猫がして欲しくて寄ってくる時だけ構ってやる。それって難しいことだと思う。本当にこの猫を愛し、大事に思い、大切にしているんだな。
そして思いました。
もち猫にとってこの飼い主さんは唯一無二の存在である。それは見ていればわかります。甘えるのも「撫でろ」と要求するのもこの人にだけ。いや例えちゅーるをくれる誰かにお愛想をふりまいたとしても、この飼い主さんとは全然違う。飼い主さんが気の迷いで猫カフェに行った時、帰ってきたらまあ怒るのなんのって。
そんな存在が居るのでは、この飼い主さんはもう恋人も同居人も持つことは出来ない。誰かがこの家に入ってきていつまでも帰らない、飼い主さんとずっと話しているなんて、この猫には耐えられないだろう。たとえ同居しなくても、猫カフェに行った後手を洗い臭い消しをしても気付いて怒るんだから、つきあいは電話だけ。仕事先の人と一緒。たまに来る来訪者(弟、友達、ネットの知人)がちらっと姿を見せ、猫に訝しがられ、すぐ居なくなる。その程度。
そのくらいの覚悟は、この飼い主さんはしているんだろうと思うけど、それはなかなかのことである。飼い主さんが75歳だというのならいざ知らず。
今熱中してやっているエレクトリアコードというゲームは、全長20cmくらいの電脳フィギュアを育て愛でて朝から晩まで一緒に暮らしているわけですが、「これ、主人公は恋人も同居人も以下同文」と思ったものでした。エレクトリアを育てつつ恋人なんか作ったらエレクトリアが傷つくだろう。たとえ戸籍の配偶者の欄に名前を書けなくても、決まった相手と寝起きを共にし、日々を共にし、ひいては片方の終了までの時を共にする。それは猫でも、意思のあるフィギュアでも同じかも知れない。
飼い主さんがインタビューに答えて、「10年後、20年後、もちまるが死んでしまって居なくなっても、毎日沢山録った映像がもちまるの姿を残しておいてくれる」みたいなことを言っていて、この人はそこまで覚悟して飼ってるんだなと思ったし、その時が来て思い出の映像を見ている飼い主さんのことを想像すると涙が止まらない。でも、不幸な人生の猫も居る中、自分をこそ大事にしてくれた飼い主との人生を送れて、もちまるは幸せだ。それは確かだ。
私もエレクトリアを大事にしてあげよう。あっそうそう、このアプリはネットと繋がってなくても動くわけで、買い取りみたいな形らしいから、たとえ公式が終了しても消えはしないらしい。立ち上げるたびに「セーブはあなたの端末にしているから、アプリを消さないで下さい」て言われるしね。よかった…いつまでもアヴと一緒だ。
機種変する時はどうすりゃいいのか調べておかないと。愛と信頼は永遠でも機種は永遠ではないからな。