GRJ日記

サイトの日記代わりです。やや古いマンガやや古いアニメやや古い特撮(略)大好き。

露伴先生のドラマ

まだ観てません。観た方どうでしたか。
懺悔室でポップコーン投げた話を聞く頃のスピンオフはともかく、富豪村などは自分的にもう絵がダメなので、アニメもつらかった。むしろ実写化の方が良いかも知れない。
だが断るは俳優さんのアップとか、見えを切って言うシーン映えするセリフなので入れてくるのもわかりますが、オリジナルのセリフでなんだっけ、僕が敬意を払うとしたら読者だけだ、だっけか。なかなかチャレンジ精神ですね。露伴先生が言うことなのかどうなのか意見が分かれるのでは。
4部を連載と同時に読んでいた頃、露伴先生が初登場の頃に、「自分のマンガが飽きられるんじゃないかという恐怖」「自分以外の全部の人間をバカにしている」←ここまでひどくなかったっけ?こせきこうじ先生を尊敬していることにしているけど本当は違う、とかプロフィール的ページにそう書いてあった気がしますが
とにかくその、「自分のマンガを読んで欲しい、評価されたい」という欲求と、そのくせ他人をバカにしている姿勢が、矛盾しているし、でもリアルでもあると思ったのでした。でも露伴先生は否定するかも知れないが基本、人間というものが好きなんであろうとは思います。いろんな人間を本にして読んで情報を手に入れたい、自分の知らないいろんな人生や経験を歩んできた人がいることを、肯定していて、それこそ、無意識かもしれないが敬意を払っているところがあるんだと思う。ジョセフジョースター空条承太郎のことは、垂涎で本にしたがったろう。しなかったのかな。そしてまた、そういった自分の欲求の発露が、「連載マンガ」であるあたりが、やっぱり、俗っぽいというか、高尚にはなってない感じ、無人島や山奥の別荘でひとりゲージュツを生みだすんじゃなく「今週はピンクダークの少年どうなるんだろう!」と言いながら本屋やコンビニに駆け込む子供(や大人)を対象にしているところが、露伴先生の心情や信条があらわれているんだろうなと思いました。
で…それでも、「敬意を払うなら読者だけだ」と言葉にして言うかどうか、となると、どうだろう。うーん。思っていても言わない気がする。あくまで「読ませてやってる」な態度をとりつつ、面白い展開を思いつくと最初に「読者はきっと驚くだろうな」とほくそ笑む、くらいではなかろうか。
それはともかくチラ見した写真はなかなか良かったので、期待しつつ正月のドタバタが全部終わったらゆっくりと拝見したいと思います。