GRJ日記

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魁!男塾 実写版

クロマティ高校とか、地獄甲子園とかあの辺りの延長線上にあるのかなと思いましたがそうではないのか?やっぱりそうなのか?

この辺りの映像ではよく見かける坂口拓という人と榊英雄という人が剣桃太郎と伊達臣人。「この2人の決闘シーン」は随分あちこちで観た気がします。すごいね、あのジャンプして後ろ向きにくるくるって廻って相手にケリ入れるやつ。よく出来るねあんなこと。なんだろう、筋肉の力ですか?

そして綾野剛が飛燕をやっていて爆笑しました。この人デビューが555だからこの映画の頃(2008年だそうだ)にはとっくに働いてたんですね。飛燕だの石川五右衛門だの、ニヒルでクールで跳んだりはねたりが好きなのか。そんなにハンサムでもないのに(失礼)「わたしのこの美しい顔に傷をつけたな」でキレてるから余計に面白かった。

あと照英が富樫。合ってた。というか虎丸以外は全員みんな原作にそっくりだった。なんで突然山田親太朗が出てくるのか理解できない。それほど格闘技に秀でてもいないしそんなにいい身体でもないのに。こういう映画に限ってコネとかごり押しとかはないだろうし。

原作にそっくり、という点では、主役の桃太郎の坂口拓は、実は原作の桃太郎とちょっと違うんですけど、これはこれでなんかイイなと思いました。秀麻呂のプリティなパンツがさらしものになった時に「かわいいな」て呟く感じとか、他でもあちこちちょっとだけぼそっと呟く飄々加減、日本刀で割って入って「この喧嘩は俺が買います先輩」な感じとか、私は結構この桃太郎は好きだった。

あとこれは最初から最後まで秀麻呂の成長物語であるのね。嫌な事からはただ逃げるしか考えてなかった男が、友のため、友情のため、「自分には絶対無理」「そんなの出来るわけがない」ではなく、やる!と決めたらやる!ようになる話。まあ薄っぺらくはありますが、なかなか、読後感の視聴版はなんというのか?視聴後感はよかったです。そんなに騙された感はありませんでした。そう、ムシシを観た後のような時間の無駄感はなかったわ。珍遊記を観た後のようなやるせなさもなかったし。珍遊記なあ、もったいなかったなあ。せっかく松ケンが脱いでくれたのに。本当にもったいなかった。なんであんなことになったんだろう。ていうか三蔵法師は原作通りおっさんでいいだろうに。それだけで大分違ったと思うの。

脱線しましたが、バカバカしいところはちゃんとバカバカしく、CGじゃないな、ちゃんと身体張ってるな、てとこはちゃんと身体張ってたし、エンディング曲も良かったし、その辺の「バカ映像」と「原作付きアクション映画」のバランスが取れていると思いました。

お勧めまではしませんが、すごくヒマであれば観てもいいんではないか。