GRJ日記

サイトの日記代わりです。やや古いマンガやや古いアニメやや古い特撮(略)大好き。

JUBILEE

あなたの脳内MADにお使い下さい。な曲。

くるりの「JUBILEE」

これはでも…ラブラブとかいちゃいちゃとかハッピーエンドとかでは全くないので、その手のフィルムは作れません。

かなりキャラクターや状況を選ぶ曲なのですが、

ひとりこの地を旅立つ主人公、君ともはなればなれになる。人は皆それぞれの場所へ旅立ってゆくのだ。

という感じの曲で

『失ってしまったものは いつの間にか 地図になって 新しい場所へ 誘ってゆく』

の箇所や

『歓びとは 誰かが去るかなしみを 胸に抱きながらあふれた 一粒のしずくなんだろう』

の箇所が、なんだか非常によくわかる気がするのです。

悲しみと歓びは背中合わせで、いろんなものとの別れを、なんとなく漫然と「ああー、もう会えないのか。そう。じゃあ」っていうんじゃなく、深くつよくくっきりと決別として悲しんだ心が、次の場所への道しるべや、ジャンプ台になってゆくのだ。っていう感じ。

最後に『なんで僕は 戻らないんだろう 雨の日も 風の日も』ていうのがまた切ない。主人公を待つ人がいても、故郷の街があっても、主人公はもう二度と戻らないんだなあということを噛みしめました。

まあ、生来の風来坊体質であるくーがのゴダイ君にぴったりソングですが、「もう二度と、あそこへ戻ることはない」という点で言えば、どんな話の主人公たちも大概そうだと思うのです。強く激しく輝いた冒険の日々がいつかは終わって、また別の、我々が知らない日々へ彼らも旅立ってゆく。彼らのある一部分だけを我々は知っている、というかね。

寂しいけれどもよくわかるでしょう。それはまた、本編を雑誌やテレビでやっていた最中、熱中しまくった我々自身に対しても言えることで、その一年や数年が終わったら、どんなに好きだったものも「過去の作品」「懐かしいもの」になってゆくのだ。でも、あの一年や数年の間、あんなにワクワクドキドキで毎週手に汗握った気持ちは、これからも私を内側から支えてくれるだろう。

なんか「そんなことを言いたいわけではないんだけど」とくるりの人たちが戸惑いそうですが(笑)

この曲は昔チオビタのCMに使われていましたね。かんのみほの後ろで流れていた。あの時も「さがして~」のところのコード進行がいいなあと思ったのを覚えています。

歌詞と曲想がぴったりで、清々しくて寂しい、そして力強い、とてもよい曲です。すっきりと青空を見上げて微笑んでちょっと泣いてる感じな。

あ~つらいわ~。マジで新しい仕事つらい。笑えるほど。

でも負けない。負けないんだから。私にはキーボードの神様と虹創作の神様と腐った神様がついている。任せて。