GRJ日記

サイトの日記代わりです。やや古いマンガやや古いアニメやや古い特撮(略)大好き。

第46話観た

今後の内容に触れていますのでまだ視ていない方はご注意ください。

この注意書きを書くのももうすぐ終わりだなと思うと感無量です。

回想シーンに絵を入れてくれたのは嬉しかった。幼少期の花京院がすでにあの前髪。子供の頃はすごく太ってたとか暗い過去はなかったのか。「一日五食くらい食ってましたね。おやつはドーナツとポテチとコーラで。スタンド使うのっておなかすくんですよ」

あの「自分はちがう。」の連呼がね、漫画の時もちょっとだけフォントがでかくて、繰り返しくりかえしクサビのように打ちこまれているのですが、声の時もちょっとかぶせ気味に聴こえていて、「そう、そう」だった。

その、「子供の時から思っていた。」から始まる、あまりに有名な花京院のモノローグは、初めて読んだ時から今まで幾度も幾度も、自分の中で思い出しては花京院のこれまでの寂しさと、この旅の懐かしさと、仲間を手に入れた喜びと、そしてこれから後のことを思ってただ無言でかみしめましたが

毎週毎週いろんな表情を見てきた花京院の声で告げられると、改めて胸に沁みます。ちぎれおちていく法皇の触脚がはかなくきれいでした。しかし、あんな狭い足場によく立ってられるな花京院よ。プルプルしてないのか。

「アヴドゥルとイギーのことを」ってところは、ヴァニラ戦の2人の絵じゃなくて、むしろ旅の途中での何気ない絵の方が良かったんじゃないかなとチラリ思いました。まあちょっとしたことです。

謎解きの順番変えたのね。花京院やジョセフと同じ感覚でわかっていく感じですかね。無論、賛否両論あるでしょうがこれはこれで面白いと思います。あの謎を解いた瞬間の花京院の顔がすごく好きなんですがあれは結構再現してくれていたと思う。イギーの時もだけど、スタンドが、あるじの精神力が挫けた時にくずれおちるのがすごく痛々しくて可哀想だった。そういえばOVAでアヴドゥルがJガイルに背を刺された時、マジシャンズレッドが苦しみもがいてから宙に解けてしまうところがすごくリアルだった。スタンドは、最後の最後まであるじの一番近くに居て、あるじの望みと願いを叶えるべく寄り添い立つものだなーと思いました。殊に花京院はハイエロファントの存在によって孤独になっていたところもあり、でも、どんな時もこの影だけは自分のために存在していたわけだしね。

花京院典明 死亡」はナレーションで読んで欲しくなかったなー。アヴドゥルとイギーの時みたいに文字だけにして欲しかった。

花京院死亡の後の、ジョセフが「花京…院」てうめいてから一転「隠者の紫!」て絶叫してDIOに攻撃する時の、怒りと悲しみが爆発したみたいな顔が好きだったんですが、そこら辺無くてちょっと残念。ごめんねうるさくて。

時を停める表現はすごかったね。映像も音も。ぎゅおーって時空が絞られて閉じてしまう、あの絶望感よ。花京院の顔にいたずら書きして許してくれればよかったのにDIO様…「おまえは自分の額に『肉』と書かれたことにさえ気づいていない」

DIOが一瞬キレた時の表情がよかった。

ジョセフの口から「エリナおばあちゃんのためにも」って言葉があったのがはっとした。なに「あの田舎くさい娘」って。泥水で口すすがれてプライド傷ついたくせに。ケッ(嘲笑)

「花京院のやつも既に始末してやったぞ」の時に承太郎の目が一瞬アップになりましたね。100%怒りの表情だったので、DIOの言うことを信じたんだなと思いました。聞いた途端にエシディシのように承太郎が泣き出したらDIO様びっくりしただろうな。「あぁんまぁりだぁぜぇえ」「あの…ちょっと」

瀕死のおじいちゃんの、懸命に承太郎に逃げろ、間合いを取れと伝えている声がつらかった。相変わらず変な喩えをなさるDIO様。あれは実体験だろうか。

アヴドゥルにしてもイギーにしても花京院にしても、自分が精一杯やったことの結果を知らないまま死んじゃったというのがつらい。ポルナレフは助かって、ヴァニラアイスを倒したよ!ジョセフはちゃんと理解してそれを承太郎に伝え、承太郎がDIOを倒したよ!って教えてあげたかったね。最後に、天に晴れ晴れとした3人の横顔が浮かんでいたけど、あれはわかってくれたってことでいいのかなあ。アヴドゥルとイギーは一瞬だけ煙状になったけど、花京院は何もなかったもんね。一番いろいろベラベラ喋ってたおじいちゃんはちゃっかり体に戻るという。全く…あなたって人は。あの私がどうにも納得いかない、「DIOが復活したフリをするジョセフの笑えないギャグ」なんですけど、まあもちろんあの部分もアニメにするんだろうけど、承太郎との掛け合いネタはあのままやるんだろうか。でも変える度胸はないだろうからあのままやるんだろうね。「今夜はイートイット」

あなたが昏い目をして、カンバスの上の承太郎に戦いの朱のラインを入れていたのが、ついこの前のことみたいです。

花京院にとっても、本当についこの前あったことなんだろうな。それまでの長い孤独な平穏な毎日に突然訪れた、危険で恐ろしくでもやっと見つけた仲間たちとの、かけがえのない旅であったろうな。

花京院は、DIOを倒すことは出来なかったけれども、ザ・ワールドの謎を解いたのだ。それがどれほどとてつもないことか、って事は、ジョジョの世界の人たちも、我々も皆わかっている。彼が居なかったらジョースター側は全滅していただろう。

DIOスタンド能力に自力で気づいた人間は、後にも先にも花京院ただひとりなのだ。この先どんなジョジョが描かれようと、そのことは変わらない。

3部のアニメが始まった時から心の一部でずっと、ヴァニラアイス以降のことを考えていた気がします。

私にとってはこの後の承太郎対DIO戦はまあ、「頑張ってくれ」という感じで(笑)なんかその…正直、終わった、と思っているところがある。ごめんね承太郎。その、頑張ってくれ。

さあ、日常生活の中で苦労したり悩んだり友情をはぐくんだりする花京院の話を考えよう。レッツ生存院だ。勘弁して。頼む。許すと言ってくれ。

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