GRJ日記

サイトの日記代わりです。やや古いマンガやや古いアニメやや古い特撮(略)大好き。

ライスショルダー

今週で最終回だった。

岩手の田舎で暮らす秋野おこめちゃんは2メートル近い巨漢で、男だって吹っ飛ばすし米俵も軽々と担ぐとんでもない腕力の持ち主の18歳です。髪を斜め分けにしていて、お花のついた髪留めでとめているのがチャームポイント。お母さんは早くに亡くなり、親父は演歌歌手になるとかほざいて都会に行ってしまう。下に兄弟がボコボコいて、おこめちゃんは連中を食わせるために地元の相撲大会なんかに出てお米もらったりしてる。彼女の才能に気づいたジムの人々にスカウトされ、いろいろあって女子ボクサーをめざすようになる。

おこめちゃんは素朴で純朴で、でっかいけれども女の子らしい恥じらいをもっていて、デブとかそれに類する野次を飛ばされると顔を赤くして憤慨する。その辺りがとてもかわいらしいです。

敵がみんな「石にかじりついてでも勝つ」という顔と根性で襲い掛かってくるわけですが、おこめちゃんは殴られながらいつも困ったような、戸惑ったような表情で「ニィ~~~」とか言ってる。その顔で殴られ続けながら、真っ直ぐで研ぎ澄まされた目で、相手を倒す「ここだ」という点を見定めて拳を出すのだ。その目の表情がなんだかこう…なんといったらいいのかわからんのだが、「寂しげ」な感じがするのです。あの目が好きだ。

最後の敵は無論のこと今までで一番強く、ダウンを取られる。もうダメか、というところで死んだ母さんが頑張れと言ってくれたり、幼い弟や妹が「ねえちゃ、がんばれ!」と言ったりして立ち上がる。まあそこら辺は正直よくある展開なのですが、今の段階でのおこめちゃんを奮い立たせる要素としてはそれしかないだろうからいいです。

で、

最終回をどんなふうに終わらせるかは、大体パターンが決まっていますが、この漫画は本当ーーーに「これからもっともっと強くなる、その階段の一歩目」「その入り口」の地点で終わっている。案外、珍しいのではないだろうか。

でも、その「おこめちゃんは永遠の挑戦者、永遠の初心者」という徹底ぶりはすがすがしかった。これからもこうやって少しずつ上へのぼってゆくのであろう。

女子ボクシングというものはまだまだマイナーであるし、誰でもが憧れたり声援を送るジャンルでもないだろう。その中で歯を食いしばって黙々と頑張ってゆく彼女(たち)の姿は、女子ボクシングそのものであるかも知れない。

終わって寂しいなー来週からモーニングを読む張り合いがなくなったよ…

拍手して下さった方、ありがとうございました!

> ななし様

ありがとうございます!そうなんですよ、特撮サイトの開始日だったのです。つい忘れていてこのていたらくですが。早いもので10年経ちました。

クーガスキーの方ですか?おいでくださってありがとうございます。そんなふうに言っていただけるととても嬉しいです。

ゴダイは本当に柔軟で不思議で魅力的で、他に見たことのない人です。「こんな状況になったら、この人はどうするだろう?」と考えた時にすごく幅があって、それでいてうっかりすると別人になってしまう危険性があって、面白いナゾの男です。ホントに。未だによくわからなくて、ゴダイの言動について打つ時はいつも立ち止まって考え込みます。

クーガこれからも打ちますので、お暇な折には覗きにいらして下さい。

トビ丸にも激励のお声ありがとうございます。こっちの冬は怖いと思うけど頑張ってくれトビ丸「ゆっくり行く」うん、そうだ、ゆっくり行くんだ。

お声とても有難かったです。またいつでも下さい。