GRJ日記

サイトの日記代わりです。やや古いマンガやや古いアニメやや古い特撮(略)大好き。

エロイカより愛をこめて

今日は

エロイカより愛をこめて

好きだった。

一時は本当に、一日中少佐のことを考えていたよ。好きだったなあ、エーベルバッハ少佐。下敷きやポスターも持ってましたよ。あとなんていってもLPレコードも持ってたよ。中田浩二さんの声合ってたな。

顔がかっこよくて任務を遂行する頭脳と能力があって、部下を抱えつつ上司の命令はきかなければならない中間管理職で、戦車が大好きで芸術オンチで、ヘビースモーカーで絵がヘタで、以下いろいろ。

初めて少佐に目をハートにした頃はまだ子供でしたから、少佐の仕事の邪魔ばかりする伯爵に腹を立てていました(笑)今なら伯爵の融通の利きようとか、優雅で確固たる自我があるからこその融通無碍っぷりとか、子供っぽいところのあるリッパな大人だってことがわかるんですが。

そしてまた少佐が仔熊のミーシャの乗ってる機を爆破する話ではっとした。この人はスパイごっこをしているのでなく、任務のためであれば命を奪い合う世界で生きているのだったと気づかされた。自分も高熱のサウナに押し込められたりしてたし。あれ助けられなかったら死んでるよね。

でも、そういう人々の中で伯爵だけはどこかスパイごっこをしている気分を持っていましたね。あの人だけはすべて自分のためにやっていることだからね。それゆえに少佐のファンの子供であった自分は苛立ったし、大人になった自分はすかっとするのでしょう。

そんな伯爵が少佐に向かって「ハイルヒットラー」と言ったミーシャを平手うちして、驚く少佐に「君が手をあげる必要はない少佐。私で十分だ」て言うシーンは、ぐっときたなあ。あと国境を越えて逃げてしまう相手を追いかけていってもみあって殴られてヨレヨレになって戻ってきて、「手を貸してくれ少佐」「よし」で差し出された手に機密のブツを握らせて、驚く少佐に「私はプロだよ」て言うシーン。あれもぐっときた。その後、しなだれかかってくる伯爵に、今俺はおまえを殴る訳にはいかないから、そういうことをするなという旨のことを言う少佐と、その横顔を黙って眺めている伯爵、のとこもよかった。

なんだかんだいって二人はアツアツなのよね!というんじゃなくて、お互いがお互いの道においてそれこそプロであると認め合っていて、その上でやっぱり少佐は伯爵がウザく鼻持ちならなくて、伯爵は少佐の四角いところを面白がっている、という感じ。ここも他でみたことのない関係です。

1、2巻のあたりの二人のやりとりを中盤以降の二人が見たら、少佐はおぞけをふるうだろうし伯爵は笑い出すだろうと思いますが、それだけ二人の間柄も成熟したんだと思います。

自由人ヒーローの時にもちらっと言いましたが、始めは「ちょっとヘンな人、マニアックな人」であったのがその役割がどんどん強くなってしまっていつしか「現実にいるわけがない人、それこそマンガみたいな人」になってしまうことがあって、これに出てくるロレンスという人がそうです。初登場の頃くらいで行って欲しかった。あとジェイムズ君や部下Gも少々そういう感じがします。キャラ化が激しすぎてちょっときつい。

細かいことですが、部下のZが主人公のシリーズがありますがあれでコンピューターのプロの女の人が出てくる話で、結果的に彼女に自殺されて終わりになるのですが、血の海の中膝をついて「○○(女の名)は完全に死んでいます!」て報告している部下Bはプロって感じでかっこいいんですけど、あれって考えてみれば部下Bがトイレに行ってる間に行方を見失ってああなったのでしょう。ものすごい責任を問われる気がするんだが部下B。

Zは女がらみの話より、囮にされてプライドが傷ついたり、戦闘機ごと拉致されそうになったりする任務任務の話の方がいいな。まあ少佐のシブさ、上司らしさがより出るからなんですがね。

顔がどんどん伸びてきたあたりから読んでおらず、よし続きを読むぞと思ったのですがブックオフでなかなか見かけない。確か少佐って、一度中佐になったんじゃなかったっけ?

最近、ブラックジャックのパロディ本に青池先生も描いていて、少佐や伯爵も出ていてすっごい懐かしい再会でありました。でもやっぱりちょっと顔のびすぎだと思う。ウマヅラの範疇じゃないよ。

少佐の初恋の話はありましたが、少佐って女とつきあったことあるのかなあ。いや、「女性と交際」なんてことは絶対ないと言い切れる。下世話な話、やったことあるんだろうか。どんなシチュエイションであれば少佐が女とそういうアレになるだろうか。ティリアン・パーシモンのように年上の女に狙われて、ということもあり得ないだろうし。プロのお姉さんと?それもなあ。

ひょっとして少佐はどうていなんだろうか(笑)しかし、それも猛烈に不自然なんですよね…

昔考えたのが、カリオストロ公国の戴冠式に爆弾テロの予告が入り、若き新女王となるクラリスの護衛を少佐が任されるという話でした。今思えば爆笑ですが観てみたいです。別に両者の間に恋は芽生えません。当たり前です。

青池先生が描くクラリスは可愛くないだろうなあ。パヤオが描く少佐は前髪おろしたムスカみたいなんだろうか。ひえーい

拍手して下さった方、ありがとうございます!