GRJ日記

サイトの日記代わりです。やや古いマンガやや古いアニメやや古い特撮(略)大好き。

パソコンの個性とか棋士とか

会社のパソコンで村山と打鍵したら予想変換にスッと「村山聖」が出てきた。これは私が以前打ったからなのか、それともパソコンが彼を知っていたからなのか。どちらだろう。
はっきりと偏った文言は私が打った名残だとわかりますが、でも会社のパソコンはもともと「ポルナレフ状態」という単語を知っていたのである。本当よ。私が教えたんではない。結構いろいろ知ってるよねパソコンさん。出荷時に「ポルナレフ状態」「ポケモン図鑑」「進撃の巨人ちゃんねる」「脱力タイムズ」を知った状態で売られているパソコンもいるけど、それらは知らないけどそう滅多に知っている人のいない専門用語は知ってる状態で売られているパソコンもあるのかも知れない。それぞれ同じ作業をしても反応が違ってきそうな気がする。案外、ロボットの個性とか、自意識というものは、どんなことをどのくらい知っているかで生じてくるのかも知れない。そしてネットで出会ってお互い恋をするのかも知れない。パソコンBL。左右はどうだろうか。やっぱり真面目な方が右かしら。いや、逆か。
ところで、なぜ村山聖の名前が出て来たかというと、ピッコマ先生に読ませてもらい始めた「月下の棋士」という…えーっ、この単語もこのパソコンさん知ってた!一体何だキミは。私に合わせてせっせと漫画のタイトルとかアニソンとかニコニコ動画とか調べていてくれているのか。電源を切った後も密かにネットの宇宙で勉強しているのかと思うと胸が熱くなる。どうもありがとうね。ありがとう。
えーと、その「月下の棋士」という漫画がありまして、将棋漫画です。主人公は鬼才タイプで、あっけらかんとして図々しくてルールを一切守らない。居ますねたまにこういう人。見ている分には良いが現実では会いたくない。で、そういう彼に憤りながら、戦って倒そうとする敵のひとりが、村山聖をモデルにした人です。持病はなんだっけな?確かネフローゼではなかった。コンコンって咳をして手に血が付いていたから肺病なんだろうか。
類まれな天才なのに病魔に犯され、でもその為により一層冴える一手、というのは将棋好きには心を揺さぶられる存在なのだろうと思いますが、そしてかつて聖の青春の本を読んで、映画を観た時、命を削るようにしてのめりこんでいくものがあるっていうのは、ある意味幸せなんだろうかと思いましたが、今はやはり、命の方が大事だと思う。そういう存在に快哉を叫ぶのは、マンガとか、小説のキャラクターに対してで、現実の村山聖や同じ境遇の棋士は、名人になれなくても健康を回復して欲しいと思う。命あっての物種。
三月のライオンの主人公が、「彼に負けたら棋士を止めなければならない」「家庭が崩壊する」みたいな人々と戦って、勝って、恨み言を言われ、冬の海に「弱いそっちが悪いんだろうが」と泣きながら絶叫するシーンがあるのですが、「月下の棋士」の主人公だったらいとも平然とぶっ倒して「弱いねあンた!びっくりした…ッ!」と笑って終わるんだろうなーと思いました。友達にはなれないだろうけど、少しそのメンタルの強さを分けてもらうといいかも知れない。イヤか。イヤだな。