GRJ日記

サイトの日記代わりです。やや古いマンガやや古いアニメやや古い特撮(略)大好き。

水滸伝のドラマ

大昔日本で撮影したドラマです。アマゾンプライムで見ました。
半年もやったのね。びっくり。
主人公の林冲を演じているのがなかむらあつお。
なかむらあつおって、どちらかというと上手い役者さんだと思っていたのですが、案外そうではないかも知れないと感じるに十分な演技でした。遠慮がちな言い方。
他のメンバーがものすごい勢いで笑ったり怒ったり泣いたり大騒ぎするので余計に無表情に見える。ゴルゴ13をやったらいいんじゃないか。
基本的に無頼漢と出会っては戦って拳で語って相手が林冲の人柄の良さに惹かれて仲間になっていく感じです。なんか劉備玄徳みたいである。そもそもそういう話か。
あれだよね、鉄牛って本名は別で、何て言ったっけ。ながといさむがそれかな?と思ったら違った。雰囲気がすごい鉄牛なんだけど。ながといさむって金田一耕助シリーズの警部さんの頃から、ぼそぼそっと入れるアドリブ(多分)が可愛くてユニークで好きなんですけれども、この役でもすごく良い味出してました。あと、楊志が出てきた。そもそも男ですからむくつけきおっさんを指差して「あっこの人戴宗の奥さん」と問題発言をした私でした。ちなみに戴宗はくろさわとしおで、ずーっとカメラ目線で走っていた。あとあおいてるひこも出てきた。あおいてるひこはえーと…史進だって。
あと序盤では一丈青扈三娘がやたら活躍していて「この人アルベルトの奥さん」と叫ぶ自分。全ての基本にはOVAジャイアントロボがあるわたくしですので。太鼓の兄弟も出てくるし、そうそう、コ・エンシャクがたんばてつろうで笑ってしまった。そのうち花栄や黄信や一清も出てくるんだよね。楽しみです。って、えーっこのドラマには呉用が出てこないんだって!ショック…なんということだろう。横座りで泣くしかない。なんだよう。あー、それで、呉用が言ったりしたりしたことは一清が代わりにやるんだって。「智多星、すまんのう」「いえ、いいのです(泣いてる)」
へえ、呉用って鎖分銅の使い手なんだって。呉先生が使ってるところ想像しました。二の腕むき出しだね。ちょっといいわ。使えるのを誰にも黙っていて、いざという場面で使って敵を倒すなんてどう?かっこいいー。呉用は二言目には「役立たず」「いざという時に失敗」ばかり言われて気の毒ざんす。こう、皆まとめて危機一髪、の場面を呉先生の作戦が大嵌まりして脱出、みたいな場面を作ってちょうだい。誰に言ってるのか。

 

序盤で、林冲は敵の罠に落ちてうっかり人を殺してしまって、流罪になる。自分を陥れた相手は昔、女を手籠めにしようとしてる場面を林冲が諫めたさとう慶で、いやらしい目で林冲の奥さんのまつおかよをジロジロ観ている。それなのに「昔のことだし、公私混同はしないだろう」とか言ってまつおかよを独り残して流罪に行っちまうのである。観ている方が十人中十人想像した通り、まつおかよはさとう慶にいただかれてしまうのである。泣くまつおかよ、ショックを受けるなかむらあつおではあったが、見ているこっちは「なんでそのくらい想像できないのか」と思って腹が立ってくるのである。突然名前を出しますが沈まぬ太陽のオンチもですが、良い人というのは悪人の思考回路がこれっぽっちもわかっとらん。自分が潔いのは勝手ですが世の中はそうでない人間の方が遥かに多いんだから、奥さんが大事ならもうちょっと深慮遠謀をだね。オンチだってまかりまちがったら、奥さんをハチウマに取られてしまうとかいう展開になっていたかも知れないぞ。ないかそれは。とにかく、潔い善人の詰めの甘さというか脇の甘さにイライラするという話でした。