GRJ日記

サイトの日記代わりです。やや古いマンガやや古いアニメやや古い特撮(略)大好き。

アニメいろいろ

このところ、アマゾンプライム三つ目がとおるテレビ東京版アニメを観ています。
これは手塚先生が死んだ後で作られたアニメですって。手塚先生、随分昔に死んじゃったんだなあ。1989年?60歳?早すぎる。
手塚先生は初期のマンガで大当たりし、それから劇画などの青年漫画に圧されて一時期低迷し、編集さんが「もうこれで終わりかな。大御所だし、花を持たせてやろう」と言って描かせたのがブラックジャック三つ目がとおるで、そこからまた復活したんだって。
そういう時期に、あんな巨大作品をふたつも描けるっていうのが、真にすごいね。単に時代とズレてただけで、身の内に抱えていた力量は全く衰えてなかったんだな。わたしゃ手塚先生の作品で一番好きなのと二番目に好きなのはこのふたつですよ。
主人公の斜に構えた立ち位置、黒を基調としたたたずまい。おとなの割り切りと思い遣り、プライドが高いかと思えば気まぐれに貧乏くじを引いてやったりもする。でも譲れないラインは絶対譲らない。イカス。
まあこの辺りまでは今まで何回か言って来たことです。そして、どちらもアニメになったわけです。
ワムウには悪いですけど、ブラックジャックのテレビアニメは私はちょっとダメでした。ごめんねワムウ。ピノコの「ちぇんちぇ~」て声がダメ。勝手に増えてる準レギュラーの写楽たちがダメ。なんといっても、原作で死んでるのにアニメで生き残ってる描写がダメ。別になんでもかんでも殺せと言ってるのではないよ。「子供も観てるから残酷シーンはなるべくやめよう」というただそれだけの底の浅さがダメ。その操作によって生き残った犬のラルゴがとんでもない色設定になって他の話に出てるのを見ると、すごくしょっぱい気分になる。幼女と犬と共に暮らすブラックジャックは、違う。絶対違う。
三つ目がとおるの方も、同じような子供向けの残念アニメ化なんだろうな…アニメ化したの大昔だし…昔なら余計にその辺もろに低年齢化してるんだろうし…とか思いつつ観たわけですが、確かにそういう面はある。原作と違う話になっているところも多い。でも、時々、三つ目になった写楽が、なんともこう、原作チックな色気のある表情をしたり、セリフを喋ることがあって、おやっと思いました。しかもそれが原作に無いコマなんですよ。なかなかやるじゃないかアニメスタッフ。原作のどこが色っぽいのか、魅力があるのかわかってるね。嬉しくなるね。偉そうに言ってますが。
というわけで、ブラックジャックのアニメはセクシーの油抜きをしたような感じでしたが、三つ目がとおるのアニメは思いがけなく拾い物の話がありましたということで。
あと三つ目のアニメのいじめっ子が速水奨さんで、その手下の名もなきチンピラが森川なんとかさんだった。ヴァニラアイスのもとでこき使われる吉良。気の毒に。

それから
三国志のアニメを何本か観ました。
まず大昔につくった上下2本立てで、劉備玄徳の声がいのうえかずひこさんのやつ。カーズ様~ 曹操の声がなぜか中山仁。俳優の。金髪で、なんか、DIOさまみたいな曹操だった。諸葛亮孔明の声がとみやまけいさんなのでいかに昔かわかろうと言うもの。この孔明はなぜかアイシャドウはいってましたな。これはちゃんと史実を知ってるわけでもない私が見てもビックリなストーリーでした。もとみやひろしの「天地を喰らう」くらいに。柴田錬三郎の英雄三国志くらいに。大昔のえぬえちけいの人形劇の方がまだまともっぽく感じるような。でも思ったんですけど、こういう作品に「史実と全然違う」って文句を付ける人はあまりいませんよね。なんとなく皆納得してくれているんだろうか。
あと、アニメ映画の三国志。リアルっぽい顔で中国で作ったアニメだろうかと思ったがこっちの方がまだ史実っぽかった。劉備玄徳の声をあおい輝彦がやっていた。「おっつぁん、俺は世の中を平定してぇんだ」「やめとけジョー」
それからなんと曹操の声が渡哲也。曹操軍団。部下が全員サングラスにライフル持ってはせ参じそうな。なんとなく曹操って、俳優さんが演じたくなる気持ちはわかりますね。乱世の英雄。
こっちの関羽青野武さんで、関羽とかヴァニラアイスには向かない声だなと思いました(笑)
こっちはまだ最後まで観ていない。孔明がまだ子供時代しか出てないくらいですから。速く三顧の礼まで行かないかしら。あのね、水魚の交わりっていいますけど、普通水と魚は男女の仲のよいことに使われるんだって。ちょっとイイわよね。ふふっ。劉備孔明は歳の差が20もあるのよ。青年のところに中年が膝を折って招き入れに来るってなかなかグッとくるわよね。ふふっ。なに喜んでるのかしら。