GRJ日記

サイトの日記代わりです。やや古いマンガやや古いアニメやや古い特撮(略)大好き。

ゴジラ対メガロ

私はゴジラに関してはよく知らないのですが、回によって人間の味方だったり敵だったりするんだろうか。それが別に当然のように受け入れられている設定なら別に文句はありません。それにしてもこの話はひどかったなあ。趣味で機械いじりしてるあんちゃんが作った人型ロボットが、何らかの刺激を受けて自分の意思を持ち、戦う気持ちによってどうやってか知らないけど巨大化するし、ゴジラを呼びに行ってどうやってかわからないけどゴジラと意思疎通を図ってゴジラは何故か人間の味方をしてくれることを承諾し、一緒に戦ってくれて苦戦もするけど勝って握手する。
すごいなあ。昔の特撮ってこんなにもなんでもありだったっけ。
そして今回の、人間の敵であるメガロは、海底だか地中だかに暮らしている人々の守り神で、人間の核実験に彼らの生活が脅かされ腹を立てて攻撃を開始したのです。どこからどう見ても彼らの方が正しい。人類は腹を立てられて当然である。
でも人間はメガロ(と、助っ人宇宙怪獣ガイガン)をゴジラ(と、民間人が作ったロボット)にやっつけてもらって良かった良かったと喜び、最後に「考えてみれば、人間の核実験が原因だもんなあ」の一言で終わり。モヤる。なに笑顔でまとめてるんだよ。なんでそんな上から目線なの。時々そういうのありますね。人間の垂れ流した廃液で、光化学スモッグで、核爆弾で、突然変異を起こした生き物が人間に復讐する。そいつをなんとか倒して、「現代社会のひずみが生み出した哀れな犠牲者。本当に悪いのは果たしてどちらか」みたいにして終わる。なんかね、その「人間を責めておけば社会問題についてちゃんと考えてることになる」な考え方がいやだね。さっきまで「頑張れゴジラ」「ありがとうゴジラ」とか言ってたくせに。
やっぱりゴジラは人間の敵、というより敵になるとか味方するとかじゃなくてゴジラにとっては人間なんか踏みつぶすだけの存在の方がいいな。私映画館でゴジラをいくつか観ましたけど、どれも全部そっちでしたからね。言わば柱の男があの大きさみたいな。口から放射能の炎を吐くエッシー。結構合うね。