GRJ日記

サイトの日記代わりです。やや古いマンガやや古いアニメやや古い特撮(略)大好き。

ゴリとラー

スペクトルマンという特撮ものがあります。大昔の作品。
それに、宇宙猿人ゴリという敵が出ていて、手下のラーともども猿。どこからどう見ても猿の惑星。「猿の軍団」という作品もあって、これまたどう見ても猿の(略)
惑星を追放された悪の天才科学者のゴリは地球の征服に乗り出してきたわけで、ラーはかつて処刑されそうになっているところをゴリが命懸けで助けてくれたんだそうだ。それ以来忠誠を誓っている。おつむは悪くて自慢は怪力。いつもゴリには厳しく叱り飛ばされたりひどい作戦の手足に使われたりしている。で、忠誠を誓ってはいるんだがちょっと反感も持っている。最後はラーがスペクトルマンに倒れ、それを見たゴリががっくりきて自ら命を絶つ。実は二者は深いところで強い主従関係が結ばれていたのであった。
うぅ~ん、その、「忠誠を誓ってはいるが反感ももっている」てあたりがいいな。兄貴に対するペッシも、ただただ兄貴のいうことなら何でも正しくて自分は愚かな足手まといというんでなく、うるせえですぜ兄貴、おいらにだってちゃんと出来ますぜって気持ちもあったんだとこの頃思う。4部の康一君が承太郎の忠告をけむたいと思うみたいに、男の子ならそういう気持ちの動きがあって当然だ。結果としてどっちもぺしゃんこになるんだけれどもね。で、さんざん上に立って威張って怒鳴り散らしてた方が、最後の最後に部下の死を悼んで自分も死ぬっての、まああの自殺はよくないですが、弟分としては「そんなにもおれのことを大事に思ってくれてたんだ」って感激するだろうなって思う。これはあくまで悪側の絆の姿としてですが、ちょっとグッとくる。
「兄貴分、弟分」に関しては敵役の方がイイなと思うのはこの、身を捨てての絆とか、滅びの美学が背景にあるあたりとかのためだと思います。主人公側が弟分が死んだからって自殺してたら大変だからね。地球が滅んじゃうよ。
まあプロシュートはペッシが先に死んでも自殺なんかしないだろうけどね。多分、今まで一度も観たことが無い程目の据わった形相で、ペッシを殺した相手を睨み据えて「テメエだけは、何があろうと俺が殺す」くらい言って、もしかしてプロシュートが致命傷を負っていても、絶対殺すだろうけど。そういう形。
ゴリも普通に猿で、サルがジャケット着てる感じ。やっぱここは、弟分がドデッとしてむさくて、兄貴分は目を見張るような男前、という感じでいって欲しいね。流し目もセクシーな猿人。ヘリンボーンのスーツの似合う猿人。「うがー!」「ラーよラーよラーよラーよ~地球征服の時は来たぞ」「うがうがー!」

ゴリとラーでゴリラでしょ。プロシュートとペッシでハムと魚だし、その辺は両者ともあんまり変わらないんじゃないか。
一度、兄貴分の弟自慢対決を見てみたい。猿人と熱く舌戦を繰り広げるプロシュート兄貴