GRJ日記

サイトの日記代わりです。やや古いマンガやや古いアニメやや古い特撮(略)大好き。

意味がわかると

怖い話。以下ネタバレがあります。
スマホのアプリに入ってるやつを実況したのを観ている。
その中に、カップルが夜、車のリクライニングシートを倒して星空を眺めている。女が男の上に覆いかぶさって「したいの…A君」と言った。男はまばたきもせず女を見上げていた。という話があり、「怖い箇所はどこでしょう」と訊かれる。
答えは『したいの』の部分で、独占欲の強い女に男は殺されてしまっている。したいの、とは死体の、という意味である。というんですが
自分が殺した相手のなきがらに向かって「死体のA君」と語りかけるてのはやっぱり変だね。笑う。生きているA君。死体のA君。まあ「(エッチなことを)したいの」と引っかけるための言葉だからどうしてもそうなるんだろうけど。
他にも、「お兄ちゃんが冷たい」と泣く弟の話で、意地悪いという意味ではなくて死んでいるので物理的に冷たいという意味だった、て話もありました。こっちの方が自然だね。
私が好きな都筑道夫の「退職刑事」に、殺された人が「和田さん、和田さん」と言い残して死んだので和田という人が捕まったが、本当はこの男は脱税だかで得た金を「渡さん、渡さん」と言っていたのであった。という話があって、読んだ時に「無理がないか」と思った。この手の、アクセントの取り方で違う意味になるのを何度か読んだ覚えがありますが、やっぱり不自然さが残る。なにか、鮮やかで「まさに…!」な言葉がないだろうか。

 

ebooksで、今日までブラックジャックがタダで読めるフェアーをやっていたので喜んで読みました。ブラックジャック、セクシーだなあ。夢幻魔実也ブラックジャックも、女にひっぱたかれ慣れてる感じがまあ、色っぽい。でも、なぜか不思議と、ブラックジャック本人がエッチなことをしている方向には気持ちが向かないのです。本間先生がらみの恩義の話とか、医師としての矜持とか信条の話の方がセクシーに感じる。ピノコも、女の部分や憎めないトラブルメーカーの部分が出た話より、助手としてのプロフェッショナルな話の方が好きです。
そして時々「一家心中なら文句を言う家族も居ないから子供の皮膚を使わせてもらう」「自殺した娘の遺体を使わせてもらう」な展開になるんですが、これ今なら無理だなと思ったけど、昔でも無理じゃないだろうか。
関係ないですが、確か昔、臓器提供意思表示カードが出始めた頃、脳死の時には私はこれらを提供しますというカードの、胃、心臓、うんぬんと並んでいる臓器に全部丸をつけていた人が脳死状態になったんだけど、なんだっけな、数字に丸をつけろって書いてあるのに単語自体に丸つけたんだったか、とにかくそういう些末な部分がちゃんとしてないからって、臓器提供はされなかったことがありました。
なんというお役所仕事。亡くなった方の純粋な親切気持ちが台無しになったことが気の毒だ。無理やりサインさせられた書類や偽造の疑いのある遺書じゃないんだよ。臓器を、提供する、意思表示の、カードを持っていたんだよ。提供したい臓器に丸がついてたんだよ。それ以上何の意思表示が必要なのよ。そのくらいの便宜を図ってあげなよ。